雪虫

堂場瞬一(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2001/12/10
• JAN: 9784120032158

商品レビュー

2023/01/22

鳴沢了シリーズ1冊目
やっぱり警察小説がすき。

「仏の鳴沢」と呼ばれた祖父
「捜一の鬼」の異名を持つ父
2人を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった了
「刑事になったんじゃない。俺は刑事として生まれたんだ。」

ある殺人事件を追ううちに、過去に祖父が関係しているのではと疑いをもつ。

息子を刑事にしたくなかったという父との確執。

全てが明らかになった時、了のとった行動は…。

了の真っ直ぐさ(ストイックさ？)からくる言動に、若い！というか青い！という感じ。ただ、これが1作目。これから了がどんな成長をしていくのかも楽しみの一つになった。

今回の件で 新潟を離れた了が どういう道に進み どう立ち直っていくのか。

さてと『破弾』を読もうかな。

✍︎そういえば
親子3代 警察官
祖父と父の過去
好きな女性との別れ
…佐々木譲の『警官の血』を思い出したの
わたしだけ？

2016/05/29

やっと読んでみたかったシリーズに着手。祈祷師まがいの事を生業としていた老女が殺害される。捜査の過程で５０年前に存在していた宗教団体の存在が浮上した。捜査記録も残っていない５０年前の事件を調べる鳴沢は驚愕の事実に行き着く。半世紀も昔の出来事がジワリジワリと明るみにされる過程がおもしろかった。ストイックな鳴沢がやたらとカッコいい！でも上司やだんなさんだと胃に穴が開きそう…。このラスト…鳴沢さん、どうするの！？続編に期待です。