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結核という文化 病の比較文化史 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2001/11/24 |
JAN | 9784121016157 |
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結核という文化
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商品レビュー
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19世紀以降、結核が佳人薄命の代名詞のような存在となった経緯(結核のロマン化)等、結核が文化に与えた影響また環境変化(産業革命等)が結核に与えた影響について述べた本。とりあげられているテーマは、西洋の結核の歴史、中国と日本の結核の記録、近代の結核療法の登場、細菌学の時代、近代化と産業革命・殖産興業、肺病のロマン化、サナトリウム。少し扱うテーマが多く散漫になってたけど、病気が文化に与える影響って思った以上に多いことがわかって、くてかなり勉強になった。情報疎通がない時代に、西洋・アジアで結核に対するイメージが似通ったものになっていたのは非常に興味深い。
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19世紀から20世紀前半にかけて,欧米や日本で猛威を振るった結核。芸術の分野では極度に美化され,美女や若き天才が儚く消えていくような,ロマンチックなイメージがまとわりついてきた。 結核のロマン化という現象に興味をもって読んだが,古代からの結核の歴史,医学的な概要,現在も決して...
19世紀から20世紀前半にかけて,欧米や日本で猛威を振るった結核。芸術の分野では極度に美化され,美女や若き天才が儚く消えていくような,ロマンチックなイメージがまとわりついてきた。 結核のロマン化という現象に興味をもって読んだが,古代からの結核の歴史,医学的な概要,現在も決してなくなっていないことなど,広く扱っている。広すぎて少し散漫な感じもした。この病気の,文学などでロマン化され強調されて人々の記憶に根付いている部分というのはやはり虚像なのだろう。
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[ 内容 ] 結核は人類の歴史とともに古くから存在し、新旧両大陸で痕跡が見つかっている。 その古い病気が、突然一九世紀から二〇世紀前半を代表する病となった。 貧困の中の悲惨な死という現実とは対照的な、佳人薄命を尊ぶロマン化現象、天才芸術家の宿命という伝説、療養所を舞台とするサナトリウム文学などの登場が、その時代の文化を色どっている。 古今東西の実例を紹介しつつ、病からみた斬新な文化史の構築を試みる。 [ 目次 ] 1 病の運命―三つのエピソードから 2 西洋の結核の歴史―古代から中世へ 3 中国と日本の結核の記録 4 近代の結核療法の登場 5 細菌学の時代 6 近代化と産業革命・殖産興業 7 肺病のロマン化 8 サナトリウムという新しい舞台 9 結核患者の群像 10 結核は過去の病気ではない [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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