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容赦なき戦争 太平洋戦争における人種差別 平凡社ライブラリー419
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2001/12/10 |
JAN | 9784582764192 |
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容赦なき戦争
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
連合国の日本人へのむき出しの人種差別といい、日本の独善的な大東亜共栄圏構想といい、胸の悪くなる話ばかりだ。 とはいえ戦争が終わるとあっけないくらいにスンナリ仲直り(?)できたわけだし、今日のウクライナを見ていても戦争するのに人種間の憎悪が必要でないことは明らかだ。人種差別はあき...
連合国の日本人へのむき出しの人種差別といい、日本の独善的な大東亜共栄圏構想といい、胸の悪くなる話ばかりだ。 とはいえ戦争が終わるとあっけないくらいにスンナリ仲直り(?)できたわけだし、今日のウクライナを見ていても戦争するのに人種間の憎悪が必要でないことは明らかだ。人種差別はあきらかに問題だし醜悪だが、なんといってもダントツに悪いのは戦争こと殺し合いなのだろう。
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「敗北を抱きしめて」のダワーが、日米戦争中の日米双方の人種主義を分析した本。 「敗北を抱きしめて」はとても面白い本で、戦後の日本復興における日本とアメリカの一種の共同作業のプロセスをリーダーたちの言動だけでなく、庶民の捉え方も含め、言説やシンボルなどの文化的な読み解きを通じいて...
「敗北を抱きしめて」のダワーが、日米戦争中の日米双方の人種主義を分析した本。 「敗北を抱きしめて」はとても面白い本で、戦後の日本復興における日本とアメリカの一種の共同作業のプロセスをリーダーたちの言動だけでなく、庶民の捉え方も含め、言説やシンボルなどの文化的な読み解きを通じいて、とてもエキサイティングであった。 この本が書かれたのは、この「敗北を抱きしめて」より早く、扱われている時代も戦前、戦時中というわけで、「敗北を抱きしめて」の前編ということもできる。 内容としては、いかに戦時中に日米双方が、人種的な偏見、ステレオタイプ化によって、相手を非人間的な存在として、語り、シンボル化して、戦争において、相手の「人権」といったことを考える必要のないものにしていたかということを漫画やポスターなどなどの分析を通じて、明らかにしていく。 戦後の日米の共同関係については、「敗北を抱きしめて」に詳しいが、それにしても、この間まで、鬼畜英米といっていた日本国民がどうして米国の支配をすんなりと受け入れたか、またアメリカが日本をどうして日本を人間として扱うようになったかは、不思議。 そこまで、相手を非人間化しておいて、戦争を終わると、あっさりその比喩は和らげられ、あらたに敵として立ち上がってきたソ連や中国の共産主義に対して、同じような非人間化の比喩が用いられるようになる、その変わり身の速さがまた恐ろしい。 で、その説明もこの本では与えられていて、イメージや言説の連続性はある意味では継続しつつも、意味が微妙に変化しているから、ということ。この辺の説明は、かなり説得力がある。具体的にどういうことかは、この本を読んでほしい。 この本がかかれたのは、1980年代。当時は、日本の経済的な発展がピークで、日米貿易摩擦が問題になった時期。そうなると、一旦、収まっていた比喩がまたでてくる。「経済戦争」「エコノミック・アニマル」などなど。そして、「パールハーバーを思い出せ」的なことをまた言われ始める。 つまり、いつでも利用可能なものとして、人種的な偏見と比喩は待ち構えているということ。そうした言説は、相手が変わっても、そのまま違う相手に対して使われることもあるし、国と国との歴史、固定観念との関係で、ユニークなものもある。 そして、そうした比喩や言説は、日米関係に限らず、いつでも出動をひかえて、スタンバイしているのかもしれない。
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ゼミの先生が選んだ本 日本とアメリカの太平洋戦争前後の敵国、自国の見方が、とても面白い プロパガンダや自国愛を強める手法、民族問題など現代に通じる部分がいくつもある
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