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ヘルマン・ヘッセ『雲』
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ヘルマン・ヘッセ『雲』

ヘルマン・ヘッセ(著者), フォルカー・ミヒェルス(著者)

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ヘルマン・ヘッセ『雲』

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日出版社/
発売年月日 2001/04/16
JAN 9784255000688

ヘルマン・ヘッセ『雲』

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商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2018/01/04

なぜこうも空を見て歌を見出せるのか 一面の草原 仄かな町の明かり 遠くに広がる森 果てしなく続く空 形を変え続ける――雲 自然というものの 偉大さに 感動し 自らの矮小な姿に 虚しさを覚える その名も 畏怖 雲という、水の変遷に 人は魂を見たのだろうか 刻々と形を変えてゆ...

なぜこうも空を見て歌を見出せるのか 一面の草原 仄かな町の明かり 遠くに広がる森 果てしなく続く空 形を変え続ける――雲 自然というものの 偉大さに 感動し 自らの矮小な姿に 虚しさを覚える その名も 畏怖 雲という、水の変遷に 人は魂を見たのだろうか 刻々と形を変えてゆく、 しかし終わらない旅に人生を、 見たのだろうか 旅人はどこに行くだろう 瞳と光の交わる点に散る 雲を眺める 毎日の変遷を辿り 季節の移ろいを知る 雲は突然訪れるのではない 風に運ばれ 遥か彼方からやって来るのだ 風に吹かれた時 それは出会う 風が止んだ時 既に通りすぎていた まるで友達のように あるいは恋人のように 親しげに語り合うかのような 錯覚なのか、白昼夢なのか ここではないどこかに帰りたくなる それは 空の向こうに思うのか 私たちはどこから来たのか それは 海を眺めて思うのか 一瞬と永遠の刹那 郷愁と希望の邂逅 しかしそれは全てにそうなのであって、彼らは簡単に移ろっていく 知らぬ間に、見知らぬ町に、旅をしていく 寂しさとも虚しさとも違うそれを無常と呼び 雲の様相から言葉を見つけるように、 その声が聞き取れたらどんな言葉を知るのか、 翻訳ではない、言葉にならない言語を、神秘と読んで 決して聞き取ることができぬという、この隔たりを、孤独と呼び 言葉という、一つの言語に呼応する、光と、音と 香りと、彩りと そして雲と、雨もまた、そうであるように 翻訳とは人の手による それを人は芸術と、読んだ

Posted by ブクログ

2016/10/18

「雲」をテーマとした詩文集 景色の描写がときに,情熱的で,その景色や様子が目に浮かぶよう やっぱり,詩が秀逸 写真も素敵だったけど,ヘッセの描写にはかなわない 素晴らしい写真も平面的に感じる

Posted by ブクログ

2013/12/21

空に浮かぶ雲を見つめるとき、誰もが地上の煩いを離れて行き心の開放を感じるのではないかと思う。ヘッセは雲を愛した。詩に絵画にその思いを記した。時間とともに変わる太陽の光を受けて雲がその姿を変えてゆく。色が美しく変わり、形がとどまらず、変化し続ける。本書は雲を愛し続けたヘッセの思いを...

空に浮かぶ雲を見つめるとき、誰もが地上の煩いを離れて行き心の開放を感じるのではないかと思う。ヘッセは雲を愛した。詩に絵画にその思いを記した。時間とともに変わる太陽の光を受けて雲がその姿を変えてゆく。色が美しく変わり、形がとどまらず、変化し続ける。本書は雲を愛し続けたヘッセの思いを良く伝え、私達を静かな幸せで包んでくれる。

Posted by ブクログ