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大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界 平凡社新書
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大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界 平凡社新書

泡坂妻夫(著者)

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大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界 平凡社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社/
発売年月日 2001/04/18
JAN 9784582850833

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2023/01/24

 江戸時代にどのような奇術が楽しまれていたかを、古書を元に紹介している本。まずは概説として、呪い(まじない)などの奇術前史や、西洋でいう「マジック」との語感の違いにも触れたうえで、江戸時代の奇術とはつまり、政治や宗教や実用から解き放たれた完全なる娯楽、種も仕掛けもあるという合理精...

 江戸時代にどのような奇術が楽しまれていたかを、古書を元に紹介している本。まずは概説として、呪い(まじない)などの奇術前史や、西洋でいう「マジック」との語感の違いにも触れたうえで、江戸時代の奇術とはつまり、政治や宗教や実用から解き放たれた完全なる娯楽、種も仕掛けもあるという合理精神を前提とした知的な遊戯なのだと説明する。江戸時代の庶民の合理精神については司馬遼太郎もよく語っているところである。  奇術本の出版状況や歌舞伎のからくりについても面白かったが、思わず笑ってしまったのは、珍本『料理こんだて手品伝授』の紹介。手品の遊び方と料理の方法とが一緒くたに述べられているという本でこれ自体も面白いのだが、泡坂さんがこの本を面白がってかなり熱心に紹介している様子がさらに面白い、というかもはや可愛い。  例えば、長芋の結び方という手品(?)に対しては、「食材の長芋を使った点、紛れもなく献立奇術と呼べるだろう」と評したり、「やわらか煮」の秘伝として貝類や蛸をやわらかく煮る方法の記載について、「そんなことも書いてある」程度でなぜか済ませずにその手順を妙に詳しく紹介したりしている。極め付けは「黄身返し」という、卵の黄身と白身をひっくり返す驚愕の料理法の実践に費やすその熱量。この古書の通りにやってみたがうまくいかず、友人からも情報を得ながら幾度となくチャレンジを繰り返し、最後には日本テレビの人気番組「伊東家の食卓」で紹介・実演されたという方法にたどりつき、これを「平成の黄身返し」と認めるも、これがけっこう難しく、泡坂さん自身はまだ成功できたことがない…という顛末が真面目におかしく語られる。最高でした。  最後は、文明開化による江戸奇術の終焉。私のアワツマ経験でいうと、やはり『11枚のとらんぷ』や『比翼』を思い出すが、未読の曾我佳城シリーズもあることだし、アワツマ道エッセイの段はいったん終えて、そろそろ小説読みに戻ろうと思う。

Posted by ブクログ

2012/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手品に関する歴史や古書の解説。 江戸時代には、こんな風に手品って存在していたんだ〜と、分かる本。途中、古書の解説が中心になってつまらなくなる。卵の黄身と白身を反対にして茹でる「黄身返しの術」は面白かった。

Posted by ブクログ

2011/05/29

[ 内容 ] 手妻と呼ばれる日本独自の奇術が花開いた江戸時代、一文銭や紐を用いた趣味人の座敷手品、芝居小屋での脱出奇術や水芸などプロの大業と手練奇術、そして、精妙なからくり人形や歌舞伎舞台の大仕掛けまで、日本人は創造的で楽しいトリックに満ちた芸能を作り上げていた。 江戸の人たちを...

[ 内容 ] 手妻と呼ばれる日本独自の奇術が花開いた江戸時代、一文銭や紐を用いた趣味人の座敷手品、芝居小屋での脱出奇術や水芸などプロの大業と手練奇術、そして、精妙なからくり人形や歌舞伎舞台の大仕掛けまで、日本人は創造的で楽しいトリックに満ちた芸能を作り上げていた。 江戸の人たちを魅了した欺しと洒落のマジック世界を、ミステリと奇術の達人が案内する。 [ 目次 ] 奇術前史 放下と幻術 はじめての奇術書『神仙戯術』 趣味人の座敷手品 プロの舞台奇術 江戸の手練奇術 からくりと時計 江戸の怪奇趣味 歌舞伎のからくり 奇術と料理 伝承の奇術 世界との交流時代へ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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