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日本文学盛衰史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2001/05/31 |
JAN | 9784062105859 |
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治時代、日本文学がテイクオフする際の文学者たちの苦闘を著者独特の現在の風俗と過去を自由に行き来する文体で描く。特に、田山花袋と石川啄木の章が面白かった。しかし、大逆事件をきっかけに、日本文学の無力が明らかになった。そして、溌剌とした明治の文学運動は衰亡に向かう。歴史を小説にしてしまうという壮大な試みであった。
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あまり内容的には似ていないのだけれど、坪内祐三著『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』の方が面白かった。いままで誰もが苦しんだ言文一致の小説の創作をめぐる話といっていいのかな。明治と現在の時制が入れ替わり、明治の文士がいきなり現代語で会話するのにはびっくり。高橋氏は「小説にそんな価値があるのか」と疑義を呈しながら、実は自分自身はその小説を創作することから逃れられないと気付いているのです。
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≪県立図書館≫ 文学史の知識が薄いので、すんなり読めなかった反面、 いい勉強になった。 反面、事実と虚構がいりまじっていたので、最初は混乱した。 しかも、明治時代と、10年前の現代と、の2つの時間が本の中に流れている。 今読んでいる私の視点では、2つの昔がMixされていることに...
≪県立図書館≫ 文学史の知識が薄いので、すんなり読めなかった反面、 いい勉強になった。 反面、事実と虚構がいりまじっていたので、最初は混乱した。 しかも、明治時代と、10年前の現代と、の2つの時間が本の中に流れている。 今読んでいる私の視点では、2つの昔がMixされていることになるのだ。 だから、懐かしいような、訳が分からないような、複雑な感覚になってしまった。 しかし、読み進むにつれ、「小説」として受け入れて読めるようになった。 そうやって読んでいくと、各キャラクターのイメージがつかめてきた。 その思想、心の流れを感じられるようになり、 実際の啄木や二葉亭に、ちょっと遠回りをしながら近づけた、そんな感じがした。 本当、死者のことなんて、本当のことなんて、想像するしかないんだ。 そして、想像は「おおいに死者を誤解する」こととつながってしまうんだなぁ。 あるいは、今生きている人に対してだって、 私達は、おおいに誤解している、のだろうな。 もっと、読書を重ねてから、再度この本を読んだら きっと、また違った楽しさを感じるのかもしれない。 著者の、日本文学への想いを感じさせられた。
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