平松洋子の台所

平松洋子(著者), 日置武晴

• 販売会社／発売会社: ブックマン社
• 発売年月日: 2001/07/25
• JAN: 9784893084392

商品レビュー

2015/08/29

器趣味とか美的感覚の鋭さとか、俺にはついていけない部分もあるけど、使いこまれた道具に惚れこむあたり、野にある葉っぱを皿に利用したり、さんごを乾かして箸置きにしたり、この辺のセンスはさすが平松洋子さんだなぁ。

モノをたくさん持つことに諦めをつけだしているし、料理の種類ごとに鍋を変えていくなんて贅沢な予算も収納場所もない。料理は見た目も大事だと理解しているつもりだが、刺身にする魚の種類で皿の色を変えるのはやりすぎだと思う。そんな状態なもんで、この本に書いてある全てに共感できたわけではない。ただ「そういうこだわりもアリやんなぁ」と思えてくるのが、平松さんの文章のスゴいところである。鼻につくはずのイヤみを、鼻をくすぐる羨望に変化させる絶妙のさじ加減が、上手いよなぁ～

2012/03/21

味のある写真と紙の風合いが素敵な本。

日だまりの中で洗濯物をたたみながら、お茶を飲みながら、のんびり読むのにふさわしい本。

2012/01/28

平松さんのセンスはとても好きだけど「拾う神あり」の章はいただけない。ご近所の奥様からもらった手作りお菓子が、牛乳パックを利用し、残り物パンで作った「すてきな奥さん」的代物で、ひとくちめでフォークを置いたというのだ。20年前の話とは言え、この話を読んでしまった当のご本人はさぞや驚かれたことでしょう。
よかれと思った好意がこんな風にこきおろされるとは・・・・
「しみったれた暮らし」とまで言ってるんですよ。ひどい！