スランプ・サーフィン

光野桃(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 2001/07/30
• JAN: 9784163576206

商品レビュー

2012/01/16

この本が刊行されたのは、2001 年と事。光野さんがファッション雑誌で、バリバリとファッションエッセイ書かれていた頃の作品ですね。

私も結婚前で、仕事のストレスを感じ手いた頃に手にした本でした。２０代後半から３０代前半までの結婚までの微妙な頃に抱えている問題を素敵な言葉で描く様に書き記されていて、当時は嫌されたものでした。

今もこうして読み返してみると、ああ若かったなあw、多感だったんだなあ、切なかったんだなあと思い起こされます。
しかし、やはり光野さんの言葉選び、言葉使いは、今でも心のスキンケアをされた様な気がします。ゆったりとした気持ちで丁寧に美容液を伸ばしているような気持ちにさせられます。

さて、冒頭から元気が出そうな箇所を引用しましょう。

太陽の光が暖かい。
風がからだを乾かしていく。
スランプ・サーフィン　毎日はその連続。
大きな波も小さな波も、乗りこなしていけばいつしか海の上に出る。
スランプは、人生の筋道を磨くチャンス。
心の厚みをつくる栄養なのだ。
いま、恐れることなく海へ出よう。沖に向かって漕ぎ出そう。
明日の元気のみなもとを求めて。

ほら、ちょっと元気になってきた気がするでしょう。

2009/06/20

とても正直で誠実な本。
それはそのまま著者の人柄なのだろう。
真面目で知性が深く、誠実で真っ直ぐな心。
そのような心は、この世にあってとかく折れやすいものである
ように感じる。
障害物に対して、不誠実な心は障害に道を譲ったり、迎合したり・・
自在にくねくねしなる事が出来る。
でも著者は違う。

著者が、直面してきたスランプを、まさにサーフィンのごとく、
対面し乗り越えてきたエピソードを集めたエッセイ集。

すがすがしく、そして表紙の絵のブルーのごとく、
深く優しく限りない癒しと知性をもたらしてくれる言葉の花束。

lovefigaro様
ありがとうございました！

2009/06/03

お勧めです。
スランプに直面した著者が苦しみの中で会得してきたことを惜しみなく分け与えてくれます。
具体的な手段がきちんと説明されています。
「人生の第二グラウンド」と自らが呼ぶ時代への心構え。
そして爽やかな旅立ち。
読んでいて気持ちのよい本でした。