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出版再生 アメリカの出版ビジネスから何が見えるか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文化通信社/ |
発売年月日 | 2001/06/30 |
JAN | 9784938347062 |
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出版再生
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商品レビュー
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アメリカの出版業界について知りたくて読む。 最近の電子出版のことについて知りたかったのが動機だから、2001年の本というのは古いけど、商売の仕組みそのものが大きく変わったわけでもなく、たいへん勉強になった。 勉強になったというか、目からうろこだな。知るというのはいいことだ。...
アメリカの出版業界について知りたくて読む。 最近の電子出版のことについて知りたかったのが動機だから、2001年の本というのは古いけど、商売の仕組みそのものが大きく変わったわけでもなく、たいへん勉強になった。 勉強になったというか、目からうろこだな。知るというのはいいことだ。 とりあえず通読したけど、これは2度読もう。こんどはノートを取りながら、内容をしゃぶりつくそう。 日米の出版業界がどのようなもので今後どうなるのか、というのも興味深くいけど、 読んで思ったのは、これは出版業界だけの商慣習ではないのではないかということだ。他業種でもこういうビジネスモデルは成り立つのではないか? というのも、現代社会では、我々はモノを買うときにモノの機能をもはや重視していない。 モノが表現しているメッセージを購買している。 モノはメッセージを載せる入れ物にすぎない。つまり総メディア化だ。 なんていうとなんだか80年代っぽい言い方だし、~にすぎない(キリッ ってのは言い過ぎであって、そういう要素もあるというべきだろう。 80年代に予言されたメディア論が、「今さら何言ってんの」レベルにまで、一般化したのだと思う。 コンビニに入ると、そう思う。 で、このメディアの容器としてのモノというのは、つまり出版物としての本と同じ構造であり、とすると、これからのモノの売り方は、出版物と同じようになるんじゃないか。 ディストリビュータやホールセラーやセールスレップのいる世界。 未来の可能性の一つであろう。 だから、ノートを取りながら、この本を知りしつくしてしまいたいと思う。
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著者はタトル商会の社長。アメリカでのビジネスを長いことやっている。 言っていることはいちいちもっとも。日本の出版業界への6つの提案も、そのとおりである。それをやれれば、日本の出版界もずいぶんよくなるはずである。この窮屈な取引を改善したい! 日本の出版にかかわる人たちは本が好きでは...
著者はタトル商会の社長。アメリカでのビジネスを長いことやっている。 言っていることはいちいちもっとも。日本の出版業界への6つの提案も、そのとおりである。それをやれれば、日本の出版界もずいぶんよくなるはずである。この窮屈な取引を改善したい! 日本の出版にかかわる人たちは本が好きではないのではないかという、著者の指摘は正しい。本が好きならば、大型書店が出来たくらいで、駅前や商店街の古い本屋を辞めるはずがないという指摘も正しい。雑誌とコミックと文庫しか売っていないような、何の特徴もない書店を、本が好きでたまらない人間が作るはずはないではないか。 この国の業界は前々駄目だ!ということは逆に可能性の大海原が広がっているということである。やる気が出てきたなー。気になるのは、PODかな。著者が言っているように、このことがコストダウンに繋がるかどうかは、不確定ではあるが、業界のシステムを大変革する技術かもしれない。 アメリカの出版社の社員の給与の少なさには驚いた。本が好きで集まってくるわけだ。給料は低いのに、知的水準は高いという変な構造になっている。やっぱり「出版=本」は志なのである。
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