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自伝 安藤昇
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぶんか社/ |
発売年月日 | 2001/06/22 |
JAN | 9784821107346 |
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずいぶん前に編集者さんにいただいた本で、めちゃくちゃ面白かった。もっと早く読めばよかった。安藤昇が出てる映画も見たい。終戦直後の闇市のロマンがたっぷり。 本格的にヤクザ活動を始めてからは力道山や横井秀樹が悪者で登場、たのしい。金儲けも楽しそうだ。
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安藤昇の【自伝 安藤昇】を読んだ。 この手の分野の本を読むのは実に久しぶりだ。以前はこの分野ばかり読んでいたけど(笑)。 安藤昇である。知らない人も多いだろう。 昭和27年、渋谷・宇田川町に『東興業』いわゆる『安藤組』を開設した人物。 ヤクザ社会は大きく分けて2つの系統に...
安藤昇の【自伝 安藤昇】を読んだ。 この手の分野の本を読むのは実に久しぶりだ。以前はこの分野ばかり読んでいたけど(笑)。 安藤昇である。知らない人も多いだろう。 昭和27年、渋谷・宇田川町に『東興業』いわゆる『安藤組』を開設した人物。 ヤクザ社会は大きく分けて2つの系統に分類される。ひとつは、通称 香具師、露天商、街商などと呼ば れる「テキ屋」組織からなるもので、もうひとつは、賭博(鉄火賭博)を常習とする「博徒」組織であ る。そして、戦後からは色々なジャンルのヤクザが出てきた。愚連隊と呼ばれる「不良青少年」の集まり や、興行、芸能社、プロ等の名称で組織を構成する「不良興業」、主として港湾地区に荷役、沖仲仕、そ の他 船舶運送会社等の名称で組織を構成する「港湾暴力団」、総会屋、総会荒らし、分割屋等、会社銀 行等を対象とする「会社ゴロ」などである。 安藤昇が率いた『安藤組』はいわゆる愚連隊、つまり「不良少年」からなる学生ゴロであった。テキ屋や 博徒のように古い習慣に囚われない集団のため、巧みで大胆な戦略を打ち出し、ニュージェネレーション として台頭し始めるのであった。 安藤組で有名な人物と言えば、花形敬であろう。花形の名前は安藤氏の著書には必ず出てくる大幹部で あった。安藤組が全盛の頃、力道山と対峙し、力道山を震えさせた男である。ステゴロ(素手の喧嘩)な ら力道山より強かったと言われているのだ。あとは、作家の阿部譲二が中学生の頃から安藤組に出入りし ていたことでも有名である。 だが、その花形氏も安藤氏が投獄中に揉め事で刺殺され、幹部の西原健吾が、揉め事の最中、射殺される という事件を契機に、昭和39年、安藤組を解散する。 解散後は、その端正な顔立ちを買われて、映画俳優となり、数々の映画の主演を果たした。その後、文筆 活動を続けている。 数々の任侠系の本を読み、映画を見たがその中で学ぶことは多い。それは、ただ単にカッコいいとか言う 類のものではない。ほとんどの著書で引退したヤクザや、今尚現役のヤクザ自身が語るのは「しょせんは ヤクザだから」という言葉である。わかっていながらも、ヤクザな道でしか生きられない自身との葛藤な のである。己の体ひとつで駆け抜ける世界。けしてなりたいとは思わないが、男としてはその生き様は 学ぶべき点が多いのだ。特に名を残したような人物の生き様は壮絶としかいいようがない。 僕が好む任侠にはある共通点がある。それは「戦後の混乱期」というキーワードで繋がる。日本人、皆が 今日食べるものにも困る時代を生きるために駆け抜けていく様である。もちろん、それがいいと言うわけ ではない。真っ当に生きて、頑張っている人たちが大半なのだから。アウトローに憧れるというのは、あ る種、男の性である。 安藤氏も戦時中は、予科練で特攻隊としての訓練を積んだ。「御国の為に」と死すら厭わない覚悟で、生 きてきたのである。その後の人生がどういう道であれ、やはり戦争を経験した人の言葉は重い。繰り返し てはならないが、忘れてはならない事である。 この自伝は、安藤昇というヤクザの人生というよりも、安藤昇という人間の人生の物語なのだ。 表があれば裏もあるのが、この世の常である。裏の視点からみた激動の日本というのも、欠かせない事実 であり、史実であると思うのだ。 世に名を残す男たち。それは、表であれ、裏であれ、仁義に厚く、力の限り疾走する男達の事だ。そんな 姿に僕は憧憬の念を抱くのかも知れない。
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