- 中古
- 書籍
- 書籍
- 1222-01-02
泣きたい気分
定価 ¥1,430
220円 定価より1,210円(84%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | 内容:サン=ジェルマン作法. I・I・G. その男と女. オペル・タッチ. アンブル. 兵士の休暇. 今日の出来事. カットグ-ト. ジュニア. 幾年ものあいだ. 折り畳みベッド |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 2001/07/30 |
| JAN | 9784105409012 |
- 書籍
- 書籍
泣きたい気分
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
泣きたい気分
¥220
在庫なし
商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
『大ざっぱに言ってしまうと、山ほどある厄介な悩みを抱えあちこち歩き回るくらいなら、旅になんて出る必要はない、と哲学者は言ったのだ。教師がこの話をした日から、僕の人生は変わった。これが、頭より手を使う職業を選ぶことにした理由のひとつでもある。手に考えてもらう方がいいと思うからだ。そ...
『大ざっぱに言ってしまうと、山ほどある厄介な悩みを抱えあちこち歩き回るくらいなら、旅になんて出る必要はない、と哲学者は言ったのだ。教師がこの話をした日から、僕の人生は変わった。これが、頭より手を使う職業を選ぶことにした理由のひとつでもある。手に考えてもらう方がいいと思うからだ。その方が簡単だもの』―『兵士の休暇』 手と頭を司る脳の運動野の部位は隣接していて、手が勝手に何か文章を綴るということはあっても可笑しくないんです、と養老先生が言っていたのを思い出す。まあ、そういうことをこの引用が言っている訳ではないんだけれど、頭でっかちな人々をやや揶揄するようなニュアンスがここにはある。身体性を重んじる養老先生や内田師に言わせれば当たり前だろう、と仰るところだろうけれど。 何年か前に地元の図書館から解放されていた古い本の一冊。その時はフランス語の気分が高まっていたので拾ってきたもの。デュラスのような一冊を期待していたのかも知れない。偶にはこういう一冊を読むのも悪くはないけれど、来週にはどんな本であったか忘れてしまうだろうとも思う。別に悪く言っているつもりはない。 "Je voudrais que quelqu'un m'attende quelque part"(何処かで誰かがわたしを待っていてくれたらいいのに)が何故「泣きたい気分」と改題されるのかはともかく、原題にも滲むフランス流エスプリがこれでもかと詰め込まれた短篇集は、水面を世話しなく走り回るアメンボのような主人公ばかりが登場する一冊だ。引用した一文とは正反対の、正に「頭を使う」ことに忙しい人々という印象が強く残る。これは完全な余談だけれど、この仏語の題名に対して、ミランダ・ジュライの小説の一つの題名が良い合いの手になっている気がする(No one belongs here, more than you)。 山路を上りながらでなくとも、智に働けばどうなるかは容易に想像がつく。そんな世間の世話しなさを面白く思えるのは、泡沫[うたかた]に塗[まみ]れて流れに身を任せる覚悟で自由になるか、岸に上がってのんびりと流れを眺めて、河の流れが元の水からなっているのではないと諸行無常の悟りを開いた時だろう。頭では解っていても案外と覚悟を決めるのは難しい。つまり実践する心の余裕も世間を渡っている時には持ち難い。 そんな小説の内容と関係の無いようなことを考えながら読んでいる内に「エピローグ」に辿り着く。マルグリット・デュラスに擬えられて夫に揶揄[からか]われる妻。作家を夢見つつ極めて現実的な日常生活を熟している様を、自虐的な可笑しみを交えて綴る短篇は案外と沁みる。読み始めは自身の作家デビューの顛末を記した小噺風の一片かと思わせるが、終盤へ向かってそんな夢物語(そんな展開では他の短篇との色合いが違い過ぎる)ではない、よくある現実へと収束していく展開。『ほんのすこしだけれど、それが慰めになった』という一文で締め括られる短篇で閉じられる一冊であれば、この邦題もまたいい。 他にはどんな作品を書いているのか少し気になって調べてみる。邦訳がされているものは決して多くはないし、2020年代以降の作品発表もないようだが、"Ensemble, C'est tout"(一緒にいること、それがすべて)という長篇がベストセラーとなり"Hunting and Gathering"(という意訳もどうなんだろう?)という題名で英語にも翻訳され映画化もされているよう。原題の意味を知りたいという興味も手伝って、何故そんな英語のタイトルになるのかも気になり、ちょっと読んでみたいと思いつつ「恋するよりも素敵なこと: パリ七区のお伽話」という邦題からでは、手を伸ばしていないだろうとも思う。上下二冊で七百頁近く。さて、読むべきか読まざるべきか。
Posted by 
フランス社会での様々な生き方を描く。12編の物語、それぞれがバラエティに富む職業の人々で、主人公の目を通して、いろいろな世界が見える。
Posted by 
嬉しい涙、悔しい涙、悲しい涙、あらゆる涙がつまった短編集。ユーモアをまじえた軽い文体で書かれているのでさらっと読めます。まさに「泣きたい気分」になるような日常生活の一部分が切りとられ、本の中で息をしています。
Posted by 
