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フンボルトの言語思想 テオリア叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2001/08/24 |
JAN | 9784582744279 |
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フンボルトの言語思想
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フンボルトの言語論の諸相を現代言語学との対比において描き出す研究。その際、フンボルトの構想を近代言語学の源流に位置づけるのではなく、彼の未完に終わった着想の多くが忘却されていった点に焦点が当てられている。トラバントによれば、フンボルトにとって言語とは、自発性と受容性の両契機を併せ...
フンボルトの言語論の諸相を現代言語学との対比において描き出す研究。その際、フンボルトの構想を近代言語学の源流に位置づけるのではなく、彼の未完に終わった着想の多くが忘却されていった点に焦点が当てられている。トラバントによれば、フンボルトにとって言語とは、自発性と受容性の両契機を併せ持つもの、道具ではなく「器官」(Organ)であって固有の生命を持つもの、言語の多数性に応じて世界観も多数である、単なる記号ではなく対象・思考・反省の模写である、恣意的なものではなく「自然的」なものである、…などといった多くの点で、他の対象とは区別される特有の対象である。言語を(カント的な意味で、あるいはカント哲学を補完する意味で)「根源的」なものと捉えるフンボルトの構想は、最終的に言語と人間の関係を問題化するに至る。つまり、言語が人間の精神にどういう影響を及ぼすのか、逆に、人間が言語に加える「暴力」はどのようなものか。この二つの問いが、「人間はいかにして新たなものを創造するのかという、構想力と天才についての問い」に関わるものであり、フンボルトの言語研究は「諸体系に対する反抗(暴力)の研究」であるという言葉で締めくくられている。いわゆる「言語論的転回」が語られて久しいが、一見古びたように見える思想財に改めて光を当てる研究として、非常に面白い。
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