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スーパー・エージェント ハヤカワ・ミステリ文庫
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スーパー・エージェント ハヤカワ・ミステリ文庫

ハーラン・コーベン(著者), 中津悠(訳者)

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スーパー・エージェント ハヤカワ・ミステリ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2000/03/15
JAN 9784151709555

スーパー・エージェント

¥220

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

スポーツエージェント…

スポーツエージェントであるマイロンが活躍するシリーズ5作目。扱う事件が重く悲しい。そして、毎度のことながら主人公であるマイロンが哀れすぎる。それでも読まずにはいられないのは、マイロンを囲む仲間が強烈な個性の持ち主で文章も魅力的だから。かなりおもしろいシリーズ。

文庫OFF

2024/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スポーツエージェントのマイロン・シリーズの第五弾。 そういえば、前作のマイロンのゴルファー殺しの犯人と動機には、 ちょっとがっかりだったが、 今回は守ってくれと言われていた女子バスケット選手に魅かれただけでなく、 守れなかったと最悪。 エスペランサを共同経営者にする話もぐだぐだだし、 手伝ってくれたウィンに暴力的すぎると文句言ったりと、 良いとこなし。 女子バスケットリーグが始まる寸前、 人気女子選手が何者かにつきまとわれている。 マネージャーである父親も失踪。 リーグを乗っ取ろうとしているマフィアの仕業か、 二十年前に姿を消した選手の母親が関係しているのか。 マイロンは母親がメイドをしていた、 町を支配する一族へ聞き込みへ向かう。 一族の長ががメイドを探していた理由が、 彼女と愛し合っていたからというのも意外だったが、 二十年前に女子選手の母親を殺し、 父親と選手本人も殺した犯人、選手の父親の妹が、 さらに自分の夫も保険金目当てで殺していたのが、 驚きだった。 マイロンがジェシカとの同棲を解消したのも気になるし、 最後、エスペランサは会社でまた働きはじめたが、マイロンは違った、と書いてあったが、 どういうことなのか、気になる。

Posted by ブクログ

2023/07/17

 新作の合間に古い未読の作品を読んでいる。本書もまた、20年以上も前に翻訳されていたのに、その時にはぼくは存在すら気にしていなかったシリーズ作品だ。今ではハーラン・コーベンは要チェック作家であり、彼の翻訳作品は過去に遡って全作読みたいと思っている。それほど気に入っているのが何なの...

 新作の合間に古い未読の作品を読んでいる。本書もまた、20年以上も前に翻訳されていたのに、その時にはぼくは存在すら気にしていなかったシリーズ作品だ。今ではハーラン・コーベンは要チェック作家であり、彼の翻訳作品は過去に遡って全作読みたいと思っている。それほど気に入っているのが何なのかは、古い未読作品を手に取るたびによくわかる。  文章。そう、語り口なのだ。本シリーズは、少しマイルド気味な語り口でありながらハードボイルドである。ハードボイルドの系譜を直系で受け継いでいるかと言われれば、実は一人称ではないこと、探偵というよりはプロスポーツのエージェントとしてたまたま担当スポーツ選手の関わる事件に出くわし、事件に関わってゆくという、いわば巻き込まれ型の主人公であることを思えば、やはり直系というよりは亜流と言われても仕方のない準ハードボイルド・シリーズであるのかもしれない。  しかし、主人公の持つ騎士道精神、彼の盟友であり片腕とも言えるウィンという冷血で優雅な殺し屋の存在は、やはりネオ・ハードボイルドの世界では、お定まりの構図と言っていいのかもしれない。何よりも、事件に向き合い、敢えて関わろうとする主人公マイロン・ボライターの態度、生きる姿勢、洞察力等々は、ハードボイルドの直系と言っても過言ではないほどその騎士道精神に即したものであるように思う。  さらにハードボイルドというジャンルが描く、一見、リッチで平穏と思われる世界に蠢く悪意や殺意や怨恨の深さ、等々は本シリーズでも正当に語り継がれる人間の弱さ、それがもたらす悲劇とも言える。  本書では女子バスケットボール選手ブレンダに託す元バスケ選手主人公のマイロンの夢に始まり、それが意外な方向へそれてゆき、夢ではなく過酷でリアルな悲劇へと傾斜してゆく物語の悲しさのようなものが、マイロンの明るく強がりで優しい生き様に対比する。明確な構図なので読んでいながらマイロンへの協調感と言ったら半端なものではない。いつもながら。  本シリーズのぼくにとっての未読翻訳作品はあと数作を数える。その後の翻訳の情報は今のところないようだ。さらに後日談である『WIN』が出版されたところで、本編に遡っての翻訳はあまり見込みがないだろう。シリーズ外新作でも安定した人気を見せているコーベン作品。是非、全作の翻訳が実現されることを心より願いたい。

Posted by ブクログ

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