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精神の氷点
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2001/01/10 |
JAN | 9784622045304 |
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精神の氷点
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
人生の終わりが決まっていることへの圧倒的不安と共に、終わると思って過ごしていたのに生きて帰ってきてしまうその後の物語はとても苦しいものがありました。 戦争というものが人に与える負の影響を感じ取れる一冊でした。
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大西巨人、幻の処女作とも言われる本作。 元々のタイトルは『煉獄の門』、煉獄とはつまり、 天国と地獄の間において、罪を犯した死者の霊魂が火によって浄化されるといわれている所。改題した氷点も、これは水が氷結する、または氷が融解する温度。人間を取り戻すか、精神を凍らせ堕ち続けるか。 ...
大西巨人、幻の処女作とも言われる本作。 元々のタイトルは『煉獄の門』、煉獄とはつまり、 天国と地獄の間において、罪を犯した死者の霊魂が火によって浄化されるといわれている所。改題した氷点も、これは水が氷結する、または氷が融解する温度。人間を取り戻すか、精神を凍らせ堕ち続けるか。 生殺与奪を握られたアイツに対して、凶行、不貞の妄想に取り憑かれ、かつ、それを実践する事で自らの世界をギリギリ保ち得ながらも、しかし何物にもなれぬ自分自身をどこにも向かえぬ国家国民の虚無、虚脱に重ね、無為徒食のデカダンスへ。自作した地獄は如何様か。 ーどうしても彼が肯定し得ない、だが、生臭い現実として万象を巻き込んでいる戦争、すなわち、集団的人殺しに参加する前に、まず自分の自己個人の意思で人を殺し、人間と社会と総じて世界一般が何物でもないことを証明しなければならない 人間の被虐的なナルシシズム、偽悪を表層的に抉りながら、サイコパスにもなり切れぬ、狭間の苦悶を煉獄として描いた純文学。戦争が齎した自暴自棄と言えば安易だったろうか。性愛に溺れる男女の葛藤も見所である。ドキドキした。
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難しすぎて感想を書いちゃいけない気がするけど、わからなかったなりに記録に残しておこう。 著者と経歴が被る主人公。 絶えず虚無感が流れていて、読んでいて悲しく暗くなる。 氷点の瞬間。魂の黒点。背日的。陰鬱。暗澹。デカダンス。虚無。 概念というか思想というか、体制というか主義というか、意味がわかるようなわからないような…。 中身も難解で、その前に言葉や人名をスマホで検索しながらで、両方の意味で読むのが大変だった。 このような本を読むと、酒を飲んで仕事に行かなくなりそうで怖いとも思った。 成田さんの読書リスト、一冊目から凄すぎた。
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