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カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹 集英社新書
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カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹 集英社新書

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カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 2000/05/22
JAN 9784087200317

カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹

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2015/11/12

芸術家(成功した)というと、すごくお金があって、夜遅くまで起きていて、朝遅くまで寝ていて、不規則な生活をして、ベレー帽なんかをかぶっている、そんな思いこみはありませんか。そんな芸術家に反発し、規則正しい生活で、スーツを着て、ふつうのサラリーマンと同じように、詩を作り、作曲し、絵を...

芸術家(成功した)というと、すごくお金があって、夜遅くまで起きていて、朝遅くまで寝ていて、不規則な生活をして、ベレー帽なんかをかぶっている、そんな思いこみはありませんか。そんな芸術家に反発し、規則正しい生活で、スーツを着て、ふつうのサラリーマンと同じように、詩を作り、作曲し、絵を描く、という芸術家を目指した人たちがいます。それが、武満をはじめとする、実験工房の仲間です。武満の音楽はあまり好きになれませんでした(今もそうです。)いわゆる現代音楽というもので、どこから曲が始まって、どこで終わるのかがあまりはっきりしません。僕には、やはりブラームスの交響曲3番第3楽章やドヴォルザーク交響曲9番第2楽章などのように、誰でも一度は聞いたことがあり、すごく耳触りが良く、覚えやすい旋律が入っている方が、聞いていて楽しく、豊かな気持ちになれます。たぶん、武満の曲は今から何度聴いたとしても、世界ですごく高く評価されていても、心から受け入れることができないのかも知れません。ただ、武満の死後、テレビで武満の友人である谷川俊太郎などが武満について語らっているのを聞き、また、小室等らが歌う、武満作曲の合唱曲などを聴いていると、すごく心が和んだ。それで、今回この本を読んでみようと思ったのです。武満の話に耳を傾けていると、今後のとくに日本人の作曲家がどのようなスタイルで仕事をしていけばいいのかが分かるような気がします。埴谷雄高は作家で、小説家はどういうものを書くべきかという信念を持っておられ、1つの作品「死霊」をずっと書き続けてこられました。猪熊はいわゆる抽象画家で、戦時中は従軍画家として戦争のようすを記録していたのだそうです。パリに留学し、日本に帰る途中、ふと立ち寄ったニューヨークが気に入り、20年間もニューヨークにいたそうです。3人に共通しているのは、戦争を経験していることです。そして、思いを残したままで、逝去されてしまったということです。本書を読んでいると、21世紀日本の芸術がどのような方向に進んでいけば良いかのヒントが与えられるような気がします。   武満徹「SONGS」2000年発行(日本ショット株式会社)は大竹伸朗の絵と武満の歌(楽譜)が調和したすてきな本です。私は、谷川俊太郎作詞「死んだ男の残したものは」が気に入りました。CDは小室等のものが探してもないので、石川セリのものを買いました。ちょっと雰囲気は違うけど、感じはいいです。

Posted by ブクログ

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