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フィンバーズ・ホテル 海外文学セレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2000/08/10 |
JAN | 9784488016302 |
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フィンバーズ・ホテル
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商品レビュー
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前に一度図書館で借りて、ちゃんと最後まで読まないまま返却してしまった一冊。リベンジです。 ダブリンにあるホテルでの一日を舞台に、七人のダブリンに縁ある作家達が101から107号室の客を書いたオムニバス作品。 コラボ小説ですね。 因みにどの作品を誰が書いたかは伏せられています。...
前に一度図書館で借りて、ちゃんと最後まで読まないまま返却してしまった一冊。リベンジです。 ダブリンにあるホテルでの一日を舞台に、七人のダブリンに縁ある作家達が101から107号室の客を書いたオムニバス作品。 コラボ小説ですね。 因みにどの作品を誰が書いたかは伏せられています。まあ、私はそもそもどの作家さんにも篤くないので、関係ないんですが。多分女性客を書いたのは女性作家だろうな、と。女性作家は七人中二人。作中の女性客は三人なのでだいぶ絞れます。 こう言う作品の面白さって、それぞれの篇のリンク感にあると思うんですよね。別視点から眺めた同じ空間。別視点から見てみて初めてわかること。この謎解き感が楽しい。遊び心を感じます。他の篇では些細な風景でしかなかったものが、ある篇では重要な意味を持つ。 いや、でもこれどう編集してるんでしょう。同時進行でネタを出し合って書き上げるのか、それとも編集者がある程度の設定、決まりごととなる各人の行動を予め各作家に渡してそこから各々書き、また編集者がそれを直させる、そんな感じでしょうか?いずれにせよ難しそうですね。でも面白そう。 作家一人一人、ダブリンと言う街への印象も違い、それがよく反映されていると思います。訳者は同じ方なので、文体には統一感があり読みやすいのですが、元原稿を読んだらそれはそれで楽しめそうです。 アイルランドやアメリカ、オランダ・・・各国の歴史や文化を知っていたらもっともっと楽しめたはずです。作中には当たり前にそう言った背景を踏まえた上での描写があるので。皮肉だったり、お国柄だったり。 個人的には101、104、105、107辺りが好きです。 続編、と言うか、第二弾もあるようなので、見かけたら読みたいです。そちらは女性ばかりのよう。
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