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沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕 国内が戦場になったとき 集英社新書
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沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕 国内が戦場になったとき 集英社新書

石原昌家(著者)

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沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕 国内が戦場になったとき 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 2000/06/15
JAN 9784087200362

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商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2010/05/28

ガマというのは自然の…

ガマというのは自然の洞窟だそうで、沖縄戦にて、軍隊・傷病兵の他、戦火を逃れた民間人が暮らした場所。二つの壕の話だ出てくるがどちらも面白かった。少々息が詰まりましたが。

文庫OFF

2022/10/17

沖縄の本土復帰から50年、沖縄戦終戦から77年が経過した2022年において、「沖縄戦」ではいったいどのようなことが起こっていたのか、生の証言をしてくれる人はすでにほとんどが鬼籍に入られています。 米軍と日本軍による戦闘、ではなく、第三の集団として「沖縄県民」が巻き込まれ、参加さ...

沖縄の本土復帰から50年、沖縄戦終戦から77年が経過した2022年において、「沖縄戦」ではいったいどのようなことが起こっていたのか、生の証言をしてくれる人はすでにほとんどが鬼籍に入られています。 米軍と日本軍による戦闘、ではなく、第三の集団として「沖縄県民」が巻き込まれ、参加させられていた、アジア太平洋戦争における(日本国内での)唯一の地上戦であった沖縄戦。 そこでは日本軍に協力してきたにもかかわらず、スパイとして扱われ、無残な死をもたらされた沖縄県民の多数の犠牲がありました。 いま、また戦争がおこっており、日本も他人事ではない世の中だからこそ、「戦争」がもたらす被害について、あらためて知っておくことが必要だと思います。 タイトルにもある通り、アブチラガマと轟の壕という二つのガマで起こった日本軍による住民虐待(住民虐殺)について、その体験談から実像を炙り出した作品です。 読んでいて、辛くなることも少なくありませんが、決して忘れてはいけない歴史の一つです。

Posted by ブクログ

2018/04/14

ガマ。沖縄本島南部に点在する自然洞窟だ。沖縄は太平洋戦争で 日本国内唯一の地上戦が行われた場所となった。その際にガマは 日本軍及び民間人の避難壕として使用された。 本書はアブチラガマと轟の壕、ふたつのガマで何が起きていたのか を体験者の聞き取りと調査により詳らかにしてい...

ガマ。沖縄本島南部に点在する自然洞窟だ。沖縄は太平洋戦争で 日本国内唯一の地上戦が行われた場所となった。その際にガマは 日本軍及び民間人の避難壕として使用された。 本書はアブチラガマと轟の壕、ふたつのガマで何が起きていたのか を体験者の聞き取りと調査により詳らかにしている。 沖縄戦の凄惨さは他の作品でも読んでいる。ガマで何があったのか も知っているつもりでいた。だが、本書は日本が犯した大きな過ち を改めて真正面から突き付けている。 負傷兵は放っておかれ、脳症患者となった兵士は密かに殺された。 ガマのなかでも乾いた居心地のいい場所は日本軍が占領し、避難 して来た住民は湿った場所へ追いやられる。 食糧が乏しくなっていると民間人が所持していた僅かな食べ物を 日本兵が取り上げる。ひもじさに子供が泣くと「殺すぞ」と脅され る。実際に殺されたとの証言も残っている。 壕から外に出ることは許されず、出て行こうとする者や外から 呼びかける者にはなんの根拠もなく「スパイ」呼ばわりする。 「日本軍は自分たちをアメリカから守ってくれる」。そう思って 協力した沖縄の人々だったのに、壕を支配する日本軍は人々を 虐げ、裏切りを重ねた。 「日本ノ兵隊 生カシマスカ 殺シマスカ?」 轟の壕で住民の救出にあたっていたアメリカ軍将校の片言の問いかけ に、住民たちはいっせいに答えた。「殺せ!殺せ!」と。 申し訳ないと思う。いや、それだけでは言い足りない。なんてことを してくれたのかと気持ちでいっぱいなのである。 もし、ガマを支配していた日本軍が早期の住民の脱出を認めていたら もっと多くの人が命を落とさずに済んだのかもしれない。 沖縄だけはない。「一億玉砕」などというスローガンなんか掲げて いなければサイパンの「バンザイ・クリフ」もなかっただろうにと 思うのだ。 沖縄戦の前から当時の日本政府は沖縄を捨て石として考えていたこと を裏付ける資料を見たという人も証言も収録されている。 沖縄に、行かねばなるまい。そこで何が起きていたかを知った上で、 沖縄に行かねばと感じた。

Posted by ブクログ

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