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知られざる大隈重信 集英社新書
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知られざる大隈重信 集英社新書

木村時夫(著者)

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知られざる大隈重信 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 2000/12/20
JAN 9784087200690

知られざる大隈重信

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2013/01/05
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大隈重信は佐賀藩士の家に生まれ、漢学・蘭学・英学を学んで 世界的な視野を開き明治から大正期にかけて政治家として財政・ 外交に優れた手腕を発揮した。また近代日本の設計者として、 広く明治文明を推進した功績は大きい。二十一カ条要求によって 日本を軍国主義、中国侵略へと導いたとする説もあるが、本書では特にこの点で「大隈功罪論」を再考する。 まさにタイトルの通り知られざる大隈重信であった。佐賀藩士で 鉄道開設に功績があり、早稲田大学の創立者で、首相をつとめたという事は知っていたが、その実、あまり良く知らなかった。 本書を読むと明治政府内で大隈がはたした役割の大きさがわかる。 特に木戸、西郷、大久保亡き後においては、参議の筆頭という立場にあった。藩閥内の対立から大隈は罷免され野に下るが、大隈に殉じて官を辞す官吏が多数いたという。伊藤博文との対立も含めて、まさに知られざる大隈重信であった。 野に下った大隈は立憲改進党を結成し東京専門学校(早稲田大学)を開校するが、その動きを快く思わない政府は、銀行融資の禁止や徴兵延期特典の廃止など弾圧を加える。(西郷隆盛の私学校が西南戦争の中心勢力であったことから危惧されていた。) そののち外務大臣となるが不平等条約改正を巡って爆弾テロに遭い右足を失う。明治31年には第1次内閣。大正3年には第2次内閣を組閣する。 本書では、二十一カ条要求について、日本を軍国主義、中国侵略へと導いたとする説を見直している。著者は早稲田を卒業し名誉教授まで務めているので、大隈びいきであるという事を割引く必要はあるかもしれないが「歴史それが行われた時点において、どのように受け取られ、評価されたかを考えることが大切である」との言は重い。 大隈の死後、大学当局は校葬とすることとしたが、告別式は一般市民の参拝者の列が途切れることはなく国民葬ともいうべきものであったという。新書と言う軽さはあるものの知られざる大隈重信が堪能でき、当時の日中関係を考えるうえでも刺激となる1冊である。

Posted by ブクログ

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