![ミイラにダンスを踊らせて メトロポリタン美術館の内幕](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001252/0012525186LL.jpg)
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ミイラにダンスを踊らせて メトロポリタン美術館の内幕
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2000/06/10 |
JAN | 9784560038796 |
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ミイラにダンスを踊らせて
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元メトロポリタン美術館の館長さんが書いた本です。 ぱっとしなかったメットを、大胆に改革していきます。美術品を購入するために大富豪から寄付を集めたり、大富豪の持つコレクション寄付してもらえるよう、あの手この手を使ったり、オークションで落札するまでの様子、半ば犯罪行為を犯してでも海外から美術品を持ち帰る……。無茶するよなぁ~。 でも、本を読んだだけでも面白そうな美術館なので、是非いつか行きたい美術館のひとつに入りました。
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「主な登場人物たち」の表がないので不完全版だけど作った!理事、キュレーター、大金持ち等々が続々出てきて私の脳容量ではスタックオーバーなのに、さらに1人の人物をセオドール、テッド、ルソーと呼びわける。ジャック、ダニー、ボビー…ってのもありがちで覚えにくい。まぁ、そういう本も今までな...
「主な登場人物たち」の表がないので不完全版だけど作った!理事、キュレーター、大金持ち等々が続々出てきて私の脳容量ではスタックオーバーなのに、さらに1人の人物をセオドール、テッド、ルソーと呼びわける。ジャック、ダニー、ボビー…ってのもありがちで覚えにくい。まぁ、そういう本も今までないわけではないので(例:「スターリン赤い皇帝と廷臣たち」)、途中までは誰だか分からなくなってもやむなしと読み進めていたけど、中盤、主人公とヨーロッパを旅するテッド・ルソーがかなり重要な人物のようなのにこの人は一体誰?、この人のことを知らないまま読み進めては後悔しそうな気がすると思って、最初からもう1回、名前を書き出して整理してみたのだった。そういうことしたくなるくらい面白いってことだが、冒頭に「主な登場人物」は付けるべきなボリュームではある。 1967年に35歳でメット館長に就任したホーヴィングはもともと中世美術が専門の同館のキュレーターだったのだが、NY市長選に協力してそのまま市長のスタッフとなっていたところ、前館長の急死でメット館長に就任する。若くて野心的で喧嘩早くて活動的で政治力もあって、どの分野でもそれなりのコトは成し遂げそうなホーヴィングさんのその力を、美術という世界で発揮してくれたことで、メットはコレクションの収集、展示の企画、収益のあげかたなど次々と「イノベーション」を起こし、20世紀以降のミュージアムのロールモデルとなったと思う。大金持ちにコレクションを寄付させたり購入資金を出させたり(結果的に税金対策の面があったんだろう)、政府間の外交手段として展覧会用に作品を貸し出させたり。それらをほぼ無料で一般市民が見ることができて、レプリカやミュージアムグッズを買うことで一般市民も出来る範囲でお金を出すことが出来る。このモデルはとても理想的だが、20世紀の終わりと共に終わってしまった気もする。アートを集め、広く公開するのはノブレスオブリージュの1つの形だと思うが、今はそういう余裕がない感じ。 エピソードがでかく、なまぐさくて、アート・収集とその価値と、政治や権力の関係を考えずにはいられないが、そういう権謀術数の渦中で結構あくどいこともするホーヴィングさんが、素晴らしい芸術や美しいものに向き合うとメロメロになってしまうところが本当に愛らしくて、芸術を愛する人には最終的に悪い人はいないんだろうなってつい思ってしまう。
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1967年から77年までニューヨークのメトロポリタン美術館の館長を務めたトマス・ホーヴィングの回想録が出ると知って即買った本。 盗掘、盗品、賄賂、名誉欲と野心が横行する世界有数の美術館の舞台裏がよくわかる。 そして、非常に政治に長けた人々の野心満々のやりとりが興味深い。 野心を持...
1967年から77年までニューヨークのメトロポリタン美術館の館長を務めたトマス・ホーヴィングの回想録が出ると知って即買った本。 盗掘、盗品、賄賂、名誉欲と野心が横行する世界有数の美術館の舞台裏がよくわかる。 そして、非常に政治に長けた人々の野心満々のやりとりが興味深い。 野心を持たない、ということはアメリカでは無能とイコールだが、野心を剥き出しに、かつ有能であるということは非常に疲れるのだなと思う。
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