銀河英雄伝説(VOL.6) 雌伏篇 下 徳間デュアル文庫

田中芳樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2000/11/30
• JAN: 9784199050213

商品レビュー

2024/10/04

　ヤン・ウェンリーが諮問委員会に呼び出しを受けてイゼルローン要塞を不在にしている間に、帝国軍が要塞惑星をワープさせて攻撃を仕掛けてくるストーリー。自由惑星同盟の評議委員会はすっかりと悪者になっている。そしてユリアン・ミンツが才能にあふれているところが明らかになってくる。ヤン・ウェンリーが主人公の巻だった。楽しく読み進めている。

2024/08/30

ヤンは査問会に召集され、理不尽な拘束を受ける。イゼルローン要塞は、帝国軍の別の要塞がワープで送り込まれて戦闘となった。
その戦局の最中、客員提督メルカッツに一時指揮を預けるシーンがいい。

2019/06/09

ヤンを欠いた状態で帝国軍と戦わなければならなくなったイゼルローン残留組。ヤンの不在を隠しつつ、ヤンが戻るまで耐えきることができるのか。表紙は帝国軍のナイトハルト・ミュラー。
一人の英雄の独裁は、上意下達が行き届きその代の繁栄は築きやすいが、次もうまく行くとは限らない。合議制は物事を決めるのに時間がかかるし足の引っ張りあいで自滅することもあるが、権力を分散することで比較的安定しやすい。大きく異なる機構の中で生きる天才たちは、それぞれ背負うものを持ちながらどう戦っていくのか、楽しみである。フェザーンのケッセルリンクがちょっとうざい。