血の味 純文学書下ろし特別作品

沢木耕太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 2000/10/26
• JAN: 9784106006661

商品レビュー

2022/08/30

かなり以前に読んだ深夜特急以来の沢木作品だったが、人の心の奥に潜む闇の描写に不自然さがなく、読みごたえがあった。
2022/8/30読了

2021/02/24

沢木耕太郎作品では珍しい純文学小説。
殺人を犯した少年の話であるため、重苦しいものかと思えばそんな事はなく、文体も非常に読み進めやすい。
しかし、読後に感じるある種の喪失感は、この本で書かれていることを理解しよあとする好奇心と同居し、暫く思い馳せられる。

あくまでも、ひとりのひとつの解釈ではあるが、冨岡幸一郎の解説には納得させられた。

2015/11/03

人が罪を犯す。
何故そうなったのか、環境か、性質か、相手の問題は、悲惨な事件ほど何故？と解明したくなるけど、誰にも本当の事はわからない。
きっと本人もわからない、何かの流れに流されるように罪を犯してしまう。
誰にでもおこりそうなこと。でも、多くの人はどこかで流れを断ち切る。はどめをかけるのは何なのか？
いろいろ考えさせられる作品でした。