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流離譚(上) 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2000/02/14 |
JAN | 9784061982000 |
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流離譚(上)
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土佐の郷士であった安岡家の家系から枝分かれして、東北に根を張った一家がある。東北弁を話す遠い縁戚の人物が語る「やすおか」のイントネーションが土佐弁であった。 残された日記や書簡を丹念に、執念深くひたすら追っていく小説。書簡の行間を想像で補いながら、安岡家の近代史を追っていく作業...
土佐の郷士であった安岡家の家系から枝分かれして、東北に根を張った一家がある。東北弁を話す遠い縁戚の人物が語る「やすおか」のイントネーションが土佐弁であった。 残された日記や書簡を丹念に、執念深くひたすら追っていく小説。書簡の行間を想像で補いながら、安岡家の近代史を追っていく作業に読者は付き合わされるのだが、なにゆえかそこに中毒性がある。 上巻は土佐藩内の勤王派弾圧に巻き込まれる安岡家の物語。 下巻へ続く、これは楽しい。
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著者の一族で東北に住む「安岡氏」との出会い。氏が東北弁を話すにも関わらず、安岡という自らの姓を名乗る際のみ土佐弁が残っているという感動的な場面。そして氏の先祖が土佐藩の時代に志士として戊辰戦争で活躍した記録を詳細に語り、江戸時代は決して遠い時代ではなく、つい2~3代前の出来事であ...
著者の一族で東北に住む「安岡氏」との出会い。氏が東北弁を話すにも関わらず、安岡という自らの姓を名乗る際のみ土佐弁が残っているという感動的な場面。そして氏の先祖が土佐藩の時代に志士として戊辰戦争で活躍した記録を詳細に語り、江戸時代は決して遠い時代ではなく、つい2~3代前の出来事であったことを再び痛感します。小説ではなく、記録ともいうべき内容であり、重厚な、素晴らしい作品です。
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