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黒い豹 ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンスHS88
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黒い豹 ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンスHS88

デボラ・シモンズ(著者), 上木さよ子(訳者)

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黒い豹 ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンスHS88

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーレクイン/
発売年月日 2000/05/05
JAN 9784596002013

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2017/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フランス革命から3年後、名前を変えお針子として生活をする伯爵令嬢のヒロインと、逃亡先の宿屋で出会った口のきけないヒーロー。 ヒーローの正体は読んでいればすぐ分かるけど、まさかあの人が味方だとは全く気付かなかった。 ロマンスもそれ以外にも楽しませてもらった一冊。良かった。

Posted by ブクログ

2015/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても読み応えのある作品で、一瞬、見た拍子に「うわっ、分厚い!」と感じた印象を裏切りませんでした―笑 ジャンルとしては「ヒストリカル」とあるように、歴史的な背景も細やかに描かれている作品です。 ヒロインの伯爵令嬢ドミニクはガブリエルと名を変え、忠実な侍女テレーズと共に焼け落ちる寸前の邸から逃げ出しました。折しも時代はフランス革命直後で、革命派が貴族と呼ばれる特権階級の人たちを狩り、断頭台に送りつけるという血生臭い時代だったのです。 ドミニクはテレーズの伯父が経営する宿屋で働くようになりました。そこで、アレクサンドルという美青年と運命的な出逢いを果たします。 口のきけないこの青年は愚鈍だと思われていましたが、実はある秘密があり―。 結局、アレクサンドルとガブリエルは互いに惹かれる力には抗いがたく、結ばれることになりました。 更に、彼は実は「黒豹」と呼ばれる穏健派? の首領で、囚われた貴族たちを牢獄から救い出して国外に逃したりしていたのです。そのため、新政府から追われる身で、口のきけない愚鈍な若者のふりをしていました。 牢獄にいた父を捜していたガブリエルは自分まで捕らえられ、そこで父と再会。 夜陰に紛れて救いに来たアレクサンドルに父と共に救い出され九死に一生を得ました。 何と黒豹ことアレクサンドルは侯爵でした。すべてを打ち明けた夫や父と共にガブリエルはやっとドミニクに戻ることができたのでした。 この小説を読み始めた時、当時のフランスの政情について考えました。確かに貴族たちは民衆のことを考えず、自分たちが享楽に耽ることばかり考えなかった、それは事実だと思います。 ただ、すべての貴族がそうであったかといえば、けしてそうではなかったでしょう。民のことを思い国を憂える人もいたはずです。 「革命」という名の下に多くの貴族が処刑されたのでしょうが、そういう心優しい人たちまでもが「貴族」という名でひとくくりにされて処刑されてしまったのは大変残念なことです。 歴史は残酷なものです。革命と叫び多くの貴族を殺した新政府の人たちも結局、権力を手にして彼等が憎んだ貴族と同じような専横を繰り返しました。 これはフィクションだけど、ドミニクたちのように生命の危険に怯えつつ身を潜めて逃げ続けなければならなかった当時の人たちのことを考えると、一体、何が正しくて誰が間違っていたのだろうかと、疑問に思いました。

Posted by ブクログ

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