「選職社会」転機を活かせ 自己分析手法と転機成功事例33

ナンシー・K.シュロスバーグ(著者), 武田圭太(訳者), 立野了嗣(訳者)

• 販売会社／発売会社: 日本マンパワー出版
• 発売年月日: 2000/04/15
• JAN: 9784822001575

商品レビュー

2018/03/04

本書では、人生でほとんど例外なく起こる「転機」への対応方法について、多くの事例から共有すべき心がけや、姿勢を説いている。事例→留意事項のリズムに乗り、わりとスムーズに頁を捲ることができた。特に前提知識は必要なく、各ケースは社会一般、職場、コミュニティ、家庭を舞台にしている。一個事例から直ちに一般化しているのでは、という懸念はひとまず置いておき、啓蒙書として一読するほうがよいだろう。各自が置かれる環境は千万無量だし、自分自身の性格は皆異なるので、最適解が端的に示されることはほぼない。重要なのは、本書の知見から読者が、今の境遇を観察し、自分自身の性格を踏まえた上で、転機を解釈し、評価することなのだろう。実際の解釈には、豊富な「選択肢」と豊かな「知識」それに「主体性」が求められるとのことである。選択肢は決定的な要素であり、知識を備えることで自分自身が何者であるかわかる。しかし必ずしも主体的に行動できるとは限らないことがある点も著者は指摘している。

少々残念なのは、若干訳出がぎこちない個所が散見されたことだ。

2009/07/24

キャリアの理論の中でも割と好きな「転機」の理論。
転機と言う考え方を知って、私自身すごく楽になれた。
自分におきたことが悲劇ではなく、あくまでも転機と受け取ればよいのだから。
転機だから、そこから何らかのチェンジをすればいいということ。
自分が主体的に取り組めばチェンジの方向も変わってくる。

でもこの本で言っていることは、やはりアメリカ人の発想だなぁと思ってしまった。
そのまま全部ストレートに日本人に取り込むのはちょっとむずかしいかも。