代議士のつくられ方 小選挙区の選挙戦略 文春新書

朴喆煕(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 2000/02/18
• JAN: 9784166600885

商品レビュー

2009/08/10

ジェラルド・カーティス『代議士の誕生』を捩ったタイトルに興味を惹かれブックオフにて購入。
「はじめに」を読んで、著者はカーティス氏のお弟子さんだったことがわかり、納得( ロ_ロ)ゞ

ＴＶタックルによく出てくる平沢勝栄氏の、96年総選挙における選挙対策・選挙戦略を中心に述べられている。
平沢氏が地盤を作っていく過程は非常に面白く興味深い ー￣） ニヤッ
平沢氏をサポートした人たちも戦略的。
これだけ応援してもらったら落選する確率は非常に低くなるなぁ、と痛感。

小選挙区制では、政党と政策が前面に出てくる、と教えているが、最終的には候補者の＜人物＞と＜人脈＞と＜戦略＞に行きつくのか。
絶対的な関係、というより、相対的な関係が重要だと感じた次第。
つまり、「次善」の人は誰なのか…
選挙とは、まさに民主主義的である。

2006/07/10

1996年、東京17区(葛飾区・江戸川区一部)における平沢勝栄(当時新人)の選挙選を丁寧に追って
どのような選挙戦略をとって当選に至ったかを分析している本です。組織型選挙の神髄を見せられるような記述がたくさんでとてもおもしろいと思います。オススメです。また、平沢勝栄がなぜ拉致問題に真剣になり、メディアによく出るかがわかるはずです。自分の中では「警察官僚出身だから」と思っていたんですが、その理由だけではないという結論に至りました。