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剣法奥儀 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 2000/02/15 |
JAN | 9784198912574 |
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剣法奥儀
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商品レビュー
5
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集として最上級の切れ味。 空中に舞う紙切れを、スパッと切れたらどれほど気持ちいいか。そんな爽快感を味わい、読後の心は棒切れを振り回した幼時に立ち戻った。 古めかしい文体で、情緒的な表現はほとんど無く、短いセンテンスが続く。男気溢れる筆致をナレーション代わりに、映像が目の前に浮かぶ。 映像には必ずテンポがあるように、ここにも拍子と間が存在する。極力まで切り詰められた文章と、「漢字を見る」、作業がそう思わせるのかも知れない。 歩くほどの拍子で進む物語についていくと、突然の静寂の後、世界を見渡す頂きに立たされている。そう感じるほど「転」への切り返しに感性が刺激される。 アドレナリンが噴出し、拍子が最高点に届くその刹那、「間」が用意されている。 1秒に満たないその短い時間に、様々な魔法を見せられた。 ある時は静止画。パッと浮かんだ映像が徐々にフェードアウトしていく気持ち良さ。 ある時は超スローモーション。ジョン・ウー、ブライアン・デ・パルマの映画のように、刀の切っ先が軌道を描く様が見える。 実際にはそんな描写はどこにもない。 次の行ではすでに事は終わっていたりするのだが、その行間から異様に濃密な情報量を携えて映像が語りかけてくるのだ。 これぞ五味流奥儀の真髄。 生半な映画よりもずっと楽しめた一冊であった。
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