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カミングアウト 風の文学館9
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新日本出版社/ |
発売年月日 | 2000/02/20 |
JAN | 9784406027212 |
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この本が出されたのは2000年。あとがきに「この物語は、ハンセン病とたたかってきた(国立療養所多磨全生園で暮らす)森元美代治さんと、奥さんの美恵子さんをモデルにした創作です」とある。 あとがきまで読み終えてピンときた。ドリアン助川さんの「あん」は、森元さん夫婦との交流を積み重ねて...
この本が出されたのは2000年。あとがきに「この物語は、ハンセン病とたたかってきた(国立療養所多磨全生園で暮らす)森元美代治さんと、奥さんの美恵子さんをモデルにした創作です」とある。 あとがきまで読み終えてピンときた。ドリアン助川さんの「あん」は、森元さん夫婦との交流を積み重ねて生み出されたことで知られている。つまり、この本と「あん」とは姉弟(きょうだい)関係にある。 https://booklog.jp/item/1/4591144895 https://booklog.jp/item/1/B01A6L162S ――中学生になるのと同時に東京の多摩地区に引っ越してきた三奈。 三奈は偶然“おじさん”と知り合い、また、近所に“療養所”があるのを見つけ、そこでまたおじさんと出会う。実はおじさんは奥さんとその療養所に“住んで”いた。 三奈はびっくりする。「療養所って病気の人が入る所じゃないの?」 おじさんは三奈に、ここがハンセン病の療養所であることを教えるが、三奈の疑問は解けない。「だって今は病気がなおったと言っているのに、なんでまだ療養所にいるの?」 そして三奈はパソコンを駆使して「ハンセン病」を検索し、ハンセン病がどんな病気かを知り、そして“強制隔離”という言葉に行き当たる。 前回の訪問での園内の雰囲気やおじさんの様子と、ネットで見たハンセン病の情報とが三奈のなかでどうしても結びつかず、今度は母と2人で療養所を訪れる。そしておじさんと奥さんはそれぞれ自分の体験を語る―― この本では、中学生の三奈が趣味のインターネット検索を使って得る、ハンセン病についての歴史や背景などの「公式情報」と、おじさんと奥さんから聞く「当事者の肉声」との両方がうまくブレンドされた形になっている。 いわば主観・客観の両方からのアプローチであり、しかも中学生・三奈の視点を中心にしてやさしい言葉となって整理されているので、わかりやすくて読みやすい。著者の構成力を評価したい。 それと、この本は先に書いたように2000年の出版であり、物語では1996年のらい予防法廃止や、元患者たちが「強制隔離は人権侵害だった」として国を相手にした集団提訴については書かれているが、2001年に国が控訴断念を決めたことや、それ以降の経過は書かれていない。 しかし、この本の物語が過去の終わった話ではないことは、作中でおじさんが話した次の言葉を読めばわかると思う。 「21世紀は感染症の世紀っていわれているんだ。この先どんな新しい病気やウイルスが出てくるかわからない。そのときにハンセン病と同じ道をたどらないように、今度こそ声をあげなければだめだと思った。」(P91) 私たちはハンセン病から、きちんと学べていただろうか? また同じ過ちを繰り返そうとしていないだろうか?
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