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伊勢と源氏 物語本文の受容 古典講演シリーズ5
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伊勢と源氏 物語本文の受容 古典講演シリーズ5

国文学研究資料館(編者)

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伊勢と源氏 物語本文の受容 古典講演シリーズ5

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 臨川書店/
発売年月日 2000/03/30
JAN 9784653035503

伊勢と源氏

¥550

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2013/11/04

岩佐先生の話が読みたくて借りた本。最初に借りたのは5月で、断続的に読みながら今月やっと読み切った。 だからもうそれぞれの方の話をどう思ったのか覚えていない箇所がある。 思い出しながら抜粋して書くとすると伊井先生のお話では『源氏物語』の本文についてなるほどと新しくわかったことがい...

岩佐先生の話が読みたくて借りた本。最初に借りたのは5月で、断続的に読みながら今月やっと読み切った。 だからもうそれぞれの方の話をどう思ったのか覚えていない箇所がある。 思い出しながら抜粋して書くとすると伊井先生のお話では『源氏物語』の本文についてなるほどと新しくわかったことがいくつかあった。 『源氏物語』は大きく分けて三つの系統に分けられる。 ほんの少しの文章の違いで登場人物の性格が変わってしまうのだ。 例として明石の入道を挙げているが、元は同じ一つの作品であったはずなのにどこかでの写し間違い、もしくは書写した人の意図が働いて趣が異なってしまう。 本当に小さな文なのだけどあなどれない。 現存していない巻についても触れていたが、私は「巣守」は知っていたけど「桜人」の巻は知らなかった。 伊藤先生のお話は『源氏物語』需要環境の変革についてだったが、いかんせんこの本が出版されたのが2000年でコンピューター技術は今やもっと進歩している。 データベースの画像も個人的に古臭く感じられた。歴史の流れである。おおいに歴史の流れを感じる。今ならんもっと画像も美しくコンテンツも充実していることだろう。 しかしもう10年以上も前から『源氏物語』は本を飛び越えて画面の向こうでも活躍していることに感動した。 山本先生のお話で鉄心斎文庫の存在について知り、こうやって文化を守ろうとしてくれるのは本当にありがたいことだし嬉しく思う。 国文学は人々の生活に直接役に立つものではないだろう。だけど私は日本の文化を、言葉を、文学を愛してる。 岩佐先生のお話。中の君について次女という観点から論じていられるが私自身長女の立場なのでとても興味深かった。確かに紫式部も次女だったわ。それに中の君同様途中で姉君を亡くしているし、確かに二人に共通点というか中の君の中に式部の面影はあるかもしれない。着眼点がすごいと思った。 先生のお話を読んでいて宇治十帖を思い返してみると、わかっていたはずなのに「形代設定」というものが続編でも生かされていて「歴史は繰り返す」と思うとともに作者のその手腕にただただ圧倒された。 そして中の君はいろんな困難を乗り越えて成長してゆくのだね。もしかしたら三人姉妹で過ごしていたかもしれないのに一人ぼっちになってしまった。 匂の宮の寵愛が永遠に続くことを願わずにはいられない。彼女もまた紫の上のような人生をたどる気がするけれども。 そして相変わらず岩佐先生の言葉づかいが美しくてほれぼれします。本当に素敵です!!

Posted by ブクログ

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