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ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像
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ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像

小田光雄(著者)

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ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ぱる出版/
発売年月日 2000/06/26
JAN 9784893867964

ブックオフと出版業界

¥110

商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2016/12/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

2000年刊。著者は出版社経営者。  刊行時から推して、未だ「密林」は射程範囲に上っていない。そういう意味で最新情報とは言い難いが、70年代中期以降、文庫・新書・雑誌を軸とする大量出版・大量販売・大量返品という書籍販売スタイルの生んだ鬼子が、ブックオフを代表とする新古書店業態なのは確か。  より正確に言うと、かかる大量出版スタイルは薄利多売を前提とし、結果、薄氷を踏むが如き経営を余儀なくされた出版社と書店(特に小規模)の首を絞めてしまった。  他方、ユーザーも書籍に関して、所蔵よりも、読み切り雑誌の如く捨て去る傾向が顕著になった。この間隙を縫ったのが新古書店とも言えそうだ。  実際、捨てるよりは売り渡す方がユーザーには+なのは確かだし。  さて、委託販売制度が果たして是かという点は疑問なしとしないし、そもそも大量返品受けるような出版を何の問題もなく続けていく(需要予測の力が書籍店にも出版社にも育たない)のも疑問ではある。  正直、中小規模の書籍店の棚はもう見るも無残で、目利きの役割を果たせていない。  実際、最近、新刊本の購入(ラノベとコミック、ドラマやアニメなど販促媒体の絶賛展開中の小説は別儀)は、①気になる出版社のHPを定期的にチェック。②内容を大型店でザッピング。③よければその場かネットで購入というスタンス。  (個人的な偏見あるのを前提にするが)ちゃんとした本を一部の棚にでも置いていた本屋がドンドンなくなり、結局は大型・超大型店に足を運ばざるを得なくなっているのだ(ただし極例外的な専門書だけを置く書店は別。例えば、教育書関連の梅田の清風堂書店)。  一方、大量販売下の小説等は古書店一択(ただしブックオフは殆ど利用しない。実は品揃えが余りに悪いので)。回転が早いにも拘らず、吃驚する程の掘出し物が埋もれている古書店がある(ここには最大の謝辞を)。  大量返品を生むシステムは、安価な書籍を多数生み、一般に多大なる恩恵を齎したという。しかし、それが余りに行き過ぎるのもどうかと思う。初版部数を少なくし、また新刊点数も絞りつつ、内容を維持向上させる。  宣伝は一部のチラ見せ(それがいま電子書籍にあるマンガ第1巻だけ無料サービスなのかもしれないが…)では本当に足りないのかな?。  なお、委託販売システムで高笑いしているのが新古書店業界と本書は規定する。ゆえに、戦後直後に隆盛した「貸本システム」を壊した現代の委託販売システムに対しては、昨今の現状が正に因果応報なのかもしれない。

Posted by ブクログ

2016/04/06

社会学の論文を書くつもりでこの本を書かれたというだけあって資料を豊富に使用している。ブックオフの暗部が詳しく書かれている。

Posted by ブクログ

2010/06/05

6/26:終盤はブックオフに対する恨み節&反論に終始していて気持ちよいものではないが、ブックオフをパラサイトビジネスと見れるようになった。ふむ、確かに。ブックオフ、CCCが既存のビジネスをぶち壊すのだ。それがビジネスだけではなく、本、音楽といった想像をも破壊しかねないのがそこはな...

6/26:終盤はブックオフに対する恨み節&反論に終始していて気持ちよいものではないが、ブックオフをパラサイトビジネスと見れるようになった。ふむ、確かに。ブックオフ、CCCが既存のビジネスをぶち壊すのだ。それがビジネスだけではなく、本、音楽といった想像をも破壊しかねないのがそこはなくとなく恐ろしい。この本に書かれていることが本当なら、坂本孝とはタイミングよくのった上昇気流を、あたかも予言していて必然だったと言っているように思える。孫さんとかとは根本的に違うのだろう。 ------------------------------------------------------------ 6/5:2000年発刊みたいだけど、そら恐ろしい。出版業界、書店業界の死を思わせる。書かれてあった「読書層が喪失し、消費者層に代わった」というところが自分にも心当たりがあり、非常に心苦しい。しかし、ブックオフとは時代が産んだ構造なんだな。大量消費の時代が産んでしまったのだ。

Posted by ブクログ

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