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エリコの丘から 岩波少年文庫056
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2000/07/21 |
JAN | 9784001140569 |
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商品レビュー
3.1
8件のお客様レビュー
大好きなカニグズバーグですが、図書館でなかなかこの一冊は手に取れなかった。 裏のあらすじを見て、穴におちる?元女優に頼まれて透明人間になり宝探し?サスペンスの謎解き? 私がカニグズバーグに求めている、リアルな少年少女の精神世界とはなんだか遠い気がして、敬遠していたのだ。 今回よ...
大好きなカニグズバーグですが、図書館でなかなかこの一冊は手に取れなかった。 裏のあらすじを見て、穴におちる?元女優に頼まれて透明人間になり宝探し?サスペンスの謎解き? 私がカニグズバーグに求めている、リアルな少年少女の精神世界とはなんだか遠い気がして、敬遠していたのだ。 今回ようやく読んでみる。 出だしは面白いが、やはり地下世界(冥府?)に行って、タルーラと話すところで、へ?となり、フリーズ。 二つの事件の解決まで見て、ようやくタルーラの立ち位置がわかってスッキリ。 残る謎解きは楽しく、ドキドキハラハラしながら読み終えた。 主役の少女と少年の性格がうまい。 学校にいっぱいいる、クローン人間とはうまいこと言うなあ。 透明人間になることと、スターになること。 親子もみんな、親の役と子の役をそれぞれ演じている。 舞台、役者、人生。 タルーラの言葉がいい。 一見、シビアなことを伝えているようだけど、示唆に富み、結局は少女たちを励ましてくれる。 いぶし銀の奥にかすかに照らして見せる人生讃歌に、やはりカニグズバーグだ、読んで良かったと思えた。 謎解きの結末も明るくて、そこに安心できた。 私のなかではタルーラは、グレタ・ガルボか、デートリッヒみたいなイメージ。 やはりアンダーラインをひきたい箇所の嵐で困った。 以下に転記することでメモとしよう。 p9 去年、担任の先生から一滴の水のなかに住む微生物のスライドを見せてもらったけど、準成人映画の指定にしたほうがいいんじゃないのかと思った。だって、肉眼では見えない世界は、凶暴かつセックス満載、しかもそれを埋め合わせるような社会的意義はいっさいないのだから。 p16 (主人公の少女は偶然道で見つけた小動物の遺体を埋葬しようとする。そこに居合わせた少年マルコムが手伝ってくれる。葬式なので、短冊にこの生き物への弔いの詩を書いて、一緒に葬儀に使おうと提案する主人公。なぜ、と少年にきかれて) 「そうやって短冊に書いた言葉を届けるの。風でこすれて、太陽にあたって色あせて、雨で洗われて、詩は、この世界の一部になるってわけ。」 p20 (小動物の葬儀を終えて。今までは死体の空気を吸うと病気になると思い、呼吸を少なめにしていた主人公の独白) 松の穏やかな香りと、夏の仕事を終えて休憩中の葉っぱの甘い香りがする。深く息を吸い込んで、すばらしいこのにおいを全部吸い込んでしまいたい。(…)今日が何曜日なのか、何年なのか、教えてくれるものは何もない。二十世紀なんだとわかるものは何もない。薄らいでいく午後の光だって、夕暮れではなくてあけぼのの光なのかもしれない。 p27 (マルコムから、墓地に名前をつけようと提案される。ペット共同墓地にしようと言われたけど、当たり前すぎるし、あれらはペットじゃない、と主人公は却下する。) 「なんて呼ぶかは、わたしが考えるから。」 わたしは、そう言った。どうせ何か思いつくだろう、コカコーラみたいにぴったりで、IBMみたいに偉そうなのを。(…) 「この場所、エリコの丘と呼ぶことにしようよ。」
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夢を叶えるために何が必要だと思う? ジーンマリーとマルコムが亡くなった動物を埋めようとシャベルを地面に突き刺したとき、2人は地中に吸い込まれ、そこで元女優のタルーラに会った。タルーラは2人にある仕事を頼む。それは自分が死んだ時に誰が宝石を持っていったのかという謎を解くことだった...
夢を叶えるために何が必要だと思う? ジーンマリーとマルコムが亡くなった動物を埋めようとシャベルを地面に突き刺したとき、2人は地中に吸い込まれ、そこで元女優のタルーラに会った。タルーラは2人にある仕事を頼む。それは自分が死んだ時に誰が宝石を持っていったのかという謎を解くことだった。 女優になりたいジーンマリーと科学者になりたいマルコム。まだ完成しきっていない年頃の少年少女を著者はよく描く。自分のことをもてあまし、クラスや友人との関係に戸惑い、大人の欺瞞には敏感だ。 ジーンマリーと母親が一緒に映画を見に行ったシーンが印象的。働いて自分をあまり構ってくれない母親を理解しつつ、たまにはそれをちらつかせて母親との時間を作ろうとするジーンマリー。恐れずに自分を出していくことが大事と知った彼女は、たとえ女優になれなくても、実り多き人生を送るだろう。
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10代の少女と少年の内面が繊細に、繊細に書いてある。 そして、あの地下の女優は、なんだったのだろうか。示唆に富みすぎている。 死体が入口ということは故人が、死が学びをもたらすと言うことか。論理的にも直感的にも。 明示はされていないが、少女のお母さんと少年のお父さんが善良なロール...
10代の少女と少年の内面が繊細に、繊細に書いてある。 そして、あの地下の女優は、なんだったのだろうか。示唆に富みすぎている。 死体が入口ということは故人が、死が学びをもたらすと言うことか。論理的にも直感的にも。 明示はされていないが、少女のお母さんと少年のお父さんが善良なロールモデルであることは分かる。一緒に映画を見るシーンは忘れがたい。 宝石にすがってしまった人も印象深い。セーブしていては成功はないということか。
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