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戦後日本の中国政策 1950年代東アジア国際政治の文脈
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2000/07/20 |
JAN | 9784130360999 |
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戦後日本の中国政策
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50年代日本の中国政策は、人民政府を承認したイギリスと国民政府を支援する合衆国に見られるような「一つの中国」を選ぶ二者択一を前提とせず、「国民政府を『台湾の政府』として承認したままで『中国の政府』としての人民政府との外交関係を最終的にもつ」(本書p2)ことを目標とする、「二つの...
50年代日本の中国政策は、人民政府を承認したイギリスと国民政府を支援する合衆国に見られるような「一つの中国」を選ぶ二者択一を前提とせず、「国民政府を『台湾の政府』として承認したままで『中国の政府』としての人民政府との外交関係を最終的にもつ」(本書p2)ことを目標とする、「二つの中国」政策であった。そのことは、対米関係の尊重・失われた植民地への愛執=台湾の確保、経済的に不可欠な巨大市場=大陸の確保、という日本の利害・対外観の必然的な結果であった。 このように説く本書が独創的なのは、英米間の中国政策をめぐる緊張を通奏低音に置き、その英米との政治協商の実現を通じて上記「二つの中国」政策を実現しようとする日本の試みを活写したところにある。この日米英政治協商は親英米派の吉田茂によって追求され、その後の政権―鳩山と岸(石橋除く)―によって変奏される日本外交の主題となった、と著者は述べる。しかし中国と真に相対せず大国間の協調によって中国問題を処理しようとした50年代「二つの中国」政策は大陸・台湾はもちろん英米の賛成を得ることもできず、挫折へと至るのである。
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