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私の喧嘩作法
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私の喧嘩作法

屋山太郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2000/07/15
JAN 9784103725046

私の喧嘩作法

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2022/12/22

喧嘩太郎の自叙伝。 弱い者いじめはせず、しかし不条理だと思うことには、口より反射的に手が出る幼少期。1959年時事通信社(1987年退社)に入って9年後、1968年東大の安田講堂事件が起こった。当時の福田赳夫幹事長から意見を求められて、「一般の人がその辺のビルの屋上から火炎瓶を投...

喧嘩太郎の自叙伝。 弱い者いじめはせず、しかし不条理だと思うことには、口より反射的に手が出る幼少期。1959年時事通信社(1987年退社)に入って9年後、1968年東大の安田講堂事件が起こった。当時の福田赳夫幹事長から意見を求められて、「一般の人がその辺のビルの屋上から火炎瓶を投げていれば、西欧なら確実に射殺されますね。日本も法治国家を自称するなら、あのてっぺんで火炎瓶を投げている二人を射殺したらどうですか。彼らは学生の身分に甘えすぎています。命を懸けていませんね」と過激。 また、1977年には日本赤軍による日航機ハイジャック事件が起こる。福田総理と親しかった屋山は「世界中がテロと闘っているのに、日本だけがテロと取引し、犯人を釈放したら、日本はテロに甘い国というレッテルを貼られ、さらに日本人が狙われることになるんですよ。国家の尊厳とか威信はどうなるのですか」「外国人は犠牲になっても仕方がないが、日本人だけは救わなければならないと宣言しているのと同じですよ。私が人質なら、日本の名誉のために命をあきらめます。テロリストが航空機を爆破して死んだら、あなたが首相を辞めればいいじゃないですか。そういう辞め方なら必ずカムバックできます。三木さんと同じことをすれば、私はあなたと絶交ですよ」と説得するも、結局は6人のテロリストと殺人犯に600万ドルを持たせて送り出した。 また、「海外派兵をしないということは、海外の日本人の生命や財産は保証できないということ。これを勇気ある選択だというならば、自国民にもそれなりの覚悟を持てというのが政治家の責務ではないか。人質になっても国民は泣き言を言わない決意が必要だ」と厳しい。 その後、1981年第2次臨時行政調査会(土光臨調)に参画、以後、第1次~第3次行政改革推進審議会専門委員を務め、官僚は政治家の意志や国民の利益を無視して、ひたすら官益を追求することを痛感。そして40年後の今もなお、官僚の天下り、業界の政治献金、族議員の権益維持など国民無視の政官業のもたれあいは続いている。 現在90歳になる筆者のような、行動力と胆力のある評論家が少なくなって久しく寂しい。

Posted by ブクログ

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