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古風堂々数学者
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古風堂々数学者

藤原正彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2000/06/15
JAN 9784062101868

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2012/09/30

元気のない日本が、かつての誇りを取り戻して世界をリードしていくために、先祖から代々受け継いできた「かたち」を、もう一度大切にするべきだ -- 戦後教育で否定されてきたことを、いま一度見つめなおそうではないか。

Posted by ブクログ

2010/03/06

(2007.12.19読了)(2000.12.08購入) 1996年~2000年の間に書かれたエッセイ集です。 数学者のエッセイですが、数学の話は余りありません。教育に関するものが多いようです。 「教育こそが、現在われわれの直面する、文句なしの最大課題と見たからである。」というこ...

(2007.12.19読了)(2000.12.08購入) 1996年~2000年の間に書かれたエッセイ集です。 数学者のエッセイですが、数学の話は余りありません。教育に関するものが多いようです。 「教育こそが、現在われわれの直面する、文句なしの最大課題と見たからである。」ということです。教育については、百人の人がいれば百様の教育論が展開されるといわれます。教育の因果関係がわかりにくいことによるのでしょう。 本の最後に、小学生時代を綴った自伝小説が書き下ろされています。父母のあとをついで本格的に小説も書くようになるのでしょうか? この本の延長線上に「祖国とは国語」「国家の品格」が書かれます。 ●「東京に暮らす」(31頁) 私たちの周囲を見ると、日本の伝統文化が片端から消えているのに気付く。ほんの数十年前の日本が別世界に見えるほどである。昭和初期の東京を描いた、イギリス外交官夫人サンソムの「東京に暮らす」を読むと、どれほど変化したかがよく分かる。 ●向上心(67頁) 夫婦ペア(テニスのダブルス)は他にもいくつもあるが、大抵は平和そうに見える。我々だけが険悪になる原因は、私が注意を与え続けるからである。私は常に向上を心がけて生きており、とりわけ他人の向上について熱心なのである。 ●作家の家族(76頁) 高校生の頃、普段は手にしない父(新田次郎)の小説をたまたま開いたら、中に私の話したことが縦横無尽に登場しているのでショックを受けた。父が根掘り葉掘り聞いたのは、父親としての興味と同時に、取材のためでもあったのである。 ●イチジクを食べる(79頁) 小学生時代に住んでいた官舎の前にイチジクの木があり、初秋になるといっぱいに実をつけた。先の真っ赤に割れたイチジクを見つけると、裸足で木によじ登り、その場で食べたものである。 今、イチジクを買っても食べるのは自分だけで、女房も子供も、勧めても食べない。 野生の果物を食べるとは、郷愁を食べることなのだろう。 (我が家でも、僕と女房はイチジクを食べるけれど、子供たちはあまり興味を示さない。) ●数学についての本(114頁) 「科学と方法」ポアンカレ著、岩波文庫(既読) 「科学の価値」ポアンカレ著、岩波文庫 「数学とは何か」クーラント、ロビンズ共著、岩波書店 「零の発見」吉田洋一著、岩波新書(既読) 「無限と連続」遠山啓著、岩波新書(既読) 「カオス 新しい科学をつくる」グリック著、新潮文庫 「美しい数学」デイヴィス著、青土社 ●数学史・伝記 「近世数学史談」高木貞治著、共立全書(岩波文庫)(既読) 「ヒルベルト」リード著、岩波書店 「クーラント」リード著、岩波書店 「ソーニャ・コヴァレフスカヤ」岩波文庫(既読) ●エッセイ・自伝 「ある数学者の生涯と弁明」ハーディ、スノー共著、シュプリンガー・フェアラーク東京 「アンドレ・ヴェイユ自伝」ヴェイユ著、シュプリンガー・フェアラーク東京 「春宵十話」岡潔著、毎日新聞社(光文社文庫)(既読) 「怠け数学者の記」小平邦彦著、岩波書店(岩波現代文庫) ●基礎ゼミの本(151頁) 新渡戸稲造「武士道」 内村鑑三「余は如何にして基督信徒となりし乎」「代表的日本人」 鈴木大拙「日本的霊性」 福沢諭吉「学問のすゝめ」「福翁自伝」 山川菊栄「武家の女性」 モラエス「日本精神」 サンソム「東京に暮らす」 (一通り読んでみたいと思っているのですが道半ばです。) (2008年1月14日・記) (「MARC」データベースより)amazon 覚えることより忘れないことの方が、大切なときもある。自由なアメリカ、伝統のイギリスで暮らして見えてきた日本の良さについて、理より情の数学者が語る教育論。

Posted by ブクログ

2008/06/17

藤原正彦さんの本もこれで読んだのは4冊目になる。国がどうあるべきかについての記載などについては、当然だけれども他の本でも見たことのある表現が繰り返し出てくることが多くなってきた。それがまた、読者の印象に残る点もあると思うが、やっぱり違う話が出てきた方が私は面白いと思う。そういう意...

藤原正彦さんの本もこれで読んだのは4冊目になる。国がどうあるべきかについての記載などについては、当然だけれども他の本でも見たことのある表現が繰り返し出てくることが多くなってきた。それがまた、読者の印象に残る点もあると思うが、やっぱり違う話が出てきた方が私は面白いと思う。そういう意味では、最終章の著者の幼い頃のお話が一番面白かったかなと思う。数学者なのに、自分の幼い頃の話や、今の家族の話など、本当に表現が上手で面白いと思わせてくれるところがとてもよい。繰り返し同じ表現が出てきても、やっぱりこの人の本をもっと読んでみたいとは思うから、すごい。やはり自分の国のことがわかっていて、初めて国際人にもなれるというあたり、自分も足りない点が多いのでせめて今はたくさん本を読みたいと思う。

Posted by ブクログ

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