双調平家物語(6) 保元の巻

橋本治(著者)

• 内容紹介: 内容:保元の巻(承前)
• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2000/06/23
• JAN: 9784124901269

商品レビュー

2012/07/15

ようやく平家の名前が出てきたぞ・・・！
白河帝が公人よりも私人となってしまったことによって乱世が始まってしまうのね・・・

2012/02/02

栄枯盛衰。

藤原氏全盛だったのに、いつのまにか白川帝の天下。先例重視だったのに、先例なければ我から始めよと言いきって、やりたい放題。
強すぎる人の周りの人は、悲惨。

で、いつのまにか生まれてすぐにも春宮になれたり、蘇我氏全盛の時代に二十代でも若すぎると言われてたのに。時代が変わると変わるものです。三十すぎたら退位して、幼い東宮への譲位を迫られるなんて。

2010/02/15

１冊まるごと白川帝の巻。
似たような名前の人多すぎ（泣）
もう誰が誰だか・・・・・

やりたいほうだいの白川帝、
白川帝と対立したり従ったり、没落の兆しは見えつつもトップに居座る藤原氏、
藤原氏との関係を踏み台に、のし上がりたい村上源氏。
それぞれの思惑がこんがらがって
親子の確執、権力をめぐってタッグバトル（語弊あり）、男×男・・・・と、めまぐるしい展開。
空海と最澄も通行人Aくらいちらっと出てきた。
奥州藤原氏や源氏、平氏といった、キーパーソンの先祖たちも登場。
ようやく「平家」物語のにおいがただよってきました。

孝謙帝と白川帝、両方譲位してからもやりたい放題なんだけど、
白川帝のはそんなに嫌じゃなかった。
何でだろ？
同姓は厳しく見てしまうのかなあ？
孝謙帝のやりたい放題はマイナスというか頭でっかちというか、「アレ嫌、コレ許せない、ありえない」から出ていて、うっとうしくて重苦しい。
一方白川帝の無茶はカラっと陽性な印象。「好き」が発生源だからか。
自分の心に素直に動いた結果、振り回された周囲が大混乱。
しかもその心にはでっかい穴が二つも空いているわけで。
下の人間やお手つきの女の人はたまったもんじゃなかっただろうけど、
何だかどこか憎めない。

鳥羽帝とたま子、それでも仲がよくて子沢山というのはすごいと思ったｗ
(10.03.10)

図書館
(10.02.15)