私がひきこもった理由

ブックマン社(編者), 田辺裕(その他)

• 販売会社／発売会社: ブックマン社/
• 発売年月日: 2000/07/20
• JAN: 9784893083982

商品レビュー

2023/06/03

・インターネットで人と繋がってみる
・自分のペースでやっていくしなかない
・引きこもりは悪影響だけではない。自分のやりたいことを考えられる。

2022/05/27

ピア・サポーターズJさんのおすすめ本です。
「・ひきこもりを経験した人の生の話がわかります。
・自分自身を受け入れること、受け入れられることについて考えさせられます。
生きている中で迷ったときにはぜひ読んでみるべき一冊です!!!」

最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00541805

2018/11/04

２０００年ひきこもりの問題が大きくクローズアップされていた頃に当事者のインタビューをもとに書かれたノンフィクションである。１５名の方の生い立ちから学校時代、ひきこもっていた時のこと、家族のこと、ひきこもっていた自分に何が必要だったか、ひきこもっている人に伝えたいことなどが書かれている。

事例は様々である。印象的だった事例は、いじめから不登校、ひきこもりに発展し、家庭内暴力、強迫神経症でトイレの中で過ごさなければならなくなった話。家族も含め「人間」と会えなくなり孤独の中で過ごしていたという。

タイトルにあるひきこもった理由について、インタビューを受けた方々も明確に説明することは難しいし、人によって様々であるのかもしれない。その中でも何人かの方が語っていた「プライド」「エリート意識」というものが印象的だった。ひきこもっても持ち続けているこの感覚。これは親の価値観や学歴社会から受けたものかもしれない。自分で受け入れている確固たる価値観なら良いのだが、中途半端に植えつけられてそれにすがり続けなければ自分を保てない様子が印象的だった。

「誰も傷つけたくないし、誰にも傷つけられたくないと思っていた」「でも生きていくことは、誰かを傷つけたり、誰かに傷つけられたりすることだから、それを受け入れなければならない」そういう覚悟を持った時にひきこもりから前に進めるのではないかと思った。