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規範と国家アイデンティティーの形成 OSCEの紛争予防・危機管理と規範をめぐる政治過程
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規範と国家アイデンティティーの形成 OSCEの紛争予防・危機管理と規範をめぐる政治過程

西村めぐみ(著者)

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規範と国家アイデンティティーの形成 OSCEの紛争予防・危機管理と規範をめぐる政治過程

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 多賀出版/
発売年月日 2000/02/28
JAN 9784811556918

規範と国家アイデンティティーの形成

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2014/05/11

 規範は国家アイデンティティーにいかなる影響をどのような経路を通して与えるのかという命題について考察し、コンストラクティヴィズムの議論の有用性を提示しようと試みた著作。  本書は上述の目的の為に、OSCEに焦点を当て、その紛争予防と危機管理のための旧ソ連地域における活動が、対象...

 規範は国家アイデンティティーにいかなる影響をどのような経路を通して与えるのかという命題について考察し、コンストラクティヴィズムの議論の有用性を提示しようと試みた著作。  本書は上述の目的の為に、OSCEに焦点を当て、その紛争予防と危機管理のための旧ソ連地域における活動が、対象国にOSCEの規範をいかに伝播したのかを明らかにしようと試みている。  理論部と実証部、それぞれにその専門家からは疑問を提起される素地があるように思うし、個別的には種々の論争や問題点を有していると思われる。他方で、評者がそれでも本書を評価するのは、旧ソ連の多数の事例をOSCEの活動という点から総合的にまとめようと試みている点である。  旧ソ連地域の紛争や民族対立を「国際関与の視座」から考察している論考は、今もって本書しかなく、本書は個別事例を背景情報や基礎的知識の不在という根本的な問題を抱えつつも、OSCEの視点から問題を捉えると言う方向でこの問題を相殺しようと試み、インタビューや現地調査なども試みている。  個々人の研究者の能力的限界を考えれば、複数事例を扱う事の困難さは、言うまでもない。他方で、事例を横断的に総合的な理解を試みる事が必要なのは言うまでもなく、こうした試みは行うべきものである。  本書は、本来的にはコンストラクティヴィズムの理論的意義を主張したいという背景を持ち、事例としてのOSCEの、活動としての旧ソ連地域という位置づけなので、議論の飛躍や実証面での疑問は感じざるを得ないが、それでもその意義も否定できないように思う。

Posted by ブクログ

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