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アナトール・フランス小説集(7) 螺鈿の手箱
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アナトール・フランス小説集(7) 螺鈿の手箱

アナトール・フランス(著者)

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アナトール・フランス小説集(7) 螺鈿の手箱

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商品詳細

内容紹介 内容:ユダヤの太守 内藤濯訳. アミクスとセレスタン 河盛好蔵訳. 聖女オリブリと聖女リブレットの伝説 杉捷夫訳. 聖女ユフロジ-ヌ 伊吹武彦訳. スコラスティカ 辰野隆訳. 聖母の軽業師 水野亮訳. 影のミサ 山内義雄訳. レスリ-・ウッド 朝倉季雄訳. ジェスタス 山内義雄訳. 村医者の手記 杉捷夫訳. 義勇兵の覚書き 川口篤訳. 夜明け前 杉捷夫訳. リュジ夫人 河盛好蔵訳. 死刑志願 本田喜代治訳. 革命暦二年花月の挿話 本田喜代治訳. 家宅捜索 市原豊太訳. 鉛の兵隊 市原豊太訳
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2000/09/20
JAN 9784560048870

アナトール・フランス小説集(7)

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2017/04/03

 私はアナトール・フランスの作品をこの本を除いて読んだことがない。名前は知っていて、岩波でもちょくちょくみかけはしたが、さほど読者数もいるわけではなく、そこまでフランス文学史において高名というわけではないので後回しにしていた。そしてモームも「読書案内」において、「そこまで大したこ...

 私はアナトール・フランスの作品をこの本を除いて読んだことがない。名前は知っていて、岩波でもちょくちょくみかけはしたが、さほど読者数もいるわけではなく、そこまでフランス文学史において高名というわけではないので後回しにしていた。そしてモームも「読書案内」において、「そこまで大したことはない」と述べていた。  私がこの「螺鈿の手箱」を読みにあたった理由はモームの「読書案内」において推薦本の一冊として紹介されていたからである。といっても大々的に紹介していたわけではなく、どちらかというと余禄としてちょっと紹介されていた程度なのだが・・・・・。  それで私はこの作品を読んだ。というより二回読もうと心掛けたといった方が正しいか。一回目は20代後半の時に読み、最初の数作品(言い忘れたがこの作品は短編集である)を読んでそのまま読むのをやめた。というのも宗教的な作品だったため、自分には肌が合わないと感じたからである。  それから5年経ちもう一回読んでみようと思い、手に取った。あれからまた自分の考え方、世界観が広がり、今回は途中で読むのを辞めることなく、最後まで読み終えた。まあ読み終えたということはそれなりには面白かったということだろう。  さて、この作品の感想になるのだが、問われれば正直首をかしげる。よかったといえばよかったし、読む必要がなかったといえばそうだ。収められている作品は良くも悪くも繊細であるという印象を受けた。感受性、空想力はそれなりにある。印象に残った作品もいくつかあるが、かといってインパクトを残したというわけでもない。作者に才能があるのか、ないのか正直よくわからない。ノーベル賞もらっているからあるのだろうが・・・・。  それなりには楽しめたが、再読することはないと思う。他人に推薦はできないが、文学作品を一通り読んでいる人がいればどうぞ。

Posted by ブクログ

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