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日本古代内乱史論 岩波現代文庫 学術26
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2000/09/14 |
JAN | 9784006000264 |
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日本古代内乱史論
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戦後すぐという時勢もあろうが、「天皇制と領民」の関係を徹底した実証科学に伴った歴史研究に徹している。戦前は「天皇が収奪支配をした」というような否定的な文言が発表できなかったからであろう。 彼はマルクス歴史学者羽仁五郎に師事したこともあり、「支配層と被支配層」という階級分化に基づく所謂「唯物史観」に囚われすぎているという感もあるし、随所に「天武」や「推古」といった天皇の名前を名指しで呼んでいることからも、一種の左翼的イデオロギーを感じることはできる。とはいえ、大海人皇子を英雄視したり、和辻哲郎が「古代から天皇は人々の統合の象徴であった」のような言辞は首肯できないというのは、事実ではあろうが。 読んでて思ったのだが、過去の天皇は欧州の王家のように、政争に明け暮れていたという事実である。皇統がどうとか血統がどうとか、まるで欧州の王家のようだ。やはりよって立つ立場と地理は違えど、中世には共通して見られた現象のようだ。 今ではその「階級闘争史観」のような議論には、反証が出されている。しかしながら、古代日本を実証科学的にはじめて解明したという点では、評価されるべきなのであろう。
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