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漂泊の俳人たち NHKライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2000/11/30 |
JAN | 9784140841242 |
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漂泊の俳人たち
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俳人=廃人と思えるような、自らを捨てる放浪をした人たち。 ・「や」は切字の代表ですが、この助詞の働きは、そこで一度はっきりと切ることにあります。そして以下の文章に繋げていく。「切って、繋ぐ」働きがあって、五七調最短定型の内容を豊富にし、韻律の屈折と完結度を高めていきます。 …と...
俳人=廃人と思えるような、自らを捨てる放浪をした人たち。 ・「や」は切字の代表ですが、この助詞の働きは、そこで一度はっきりと切ることにあります。そして以下の文章に繋げていく。「切って、繋ぐ」働きがあって、五七調最短定型の内容を豊富にし、韻律の屈折と完結度を高めていきます。 …となれば、蛙がとび込んで立てる水音は、古池とは別です。二つの別個の景があることが指示されて、やがて五・七・五の音律のなかで繋がっていきますと、そこに完成した景が見えてくるのです。 わたしはこう受取っています。芭蕉は庵の座敷か縁側にいて、目の前の古池を見ていた。隅田川のほうから蛙たちが水にとび込む音がきこえてくる。交尾期の蛙たちは元気がよく、その活気が伝わるような春の日なのです。生きものの活力とともに春気を心身に感じながら、目の前の古池を見ている芭蕉。その人に訪れる閑寂の境。(和歌では蛙と言えば、鳴く蛙ばかりだった) ・西国の旅から江戸に帰ってきた一茶の生活は、平均して年間のほぼ半分、多いときでは三分の二が旅暮らしでした。旅の地域は決まっていて、大きく分けて、<下総コース>(今の千葉県北部)と<上総コース>(今の千葉県中央部)の二つです。江戸を拠点に、漂鳥のようにそこを巡っていました。 →俳諧師の旅って決まったコースを巡るパターンがあるんだ!今ならネットサーフィン。知人の家を巡るんだろうから、さながらSNSじゃないか。 ・元禄中後記に入ると、(農家の人たちは)ますます旅に出るようになります。まずは農繁期のあとの湯治の旅にはじまり、伊勢参宮などの社寺参詣の旅へとおよびます。伊勢参宮はむしろ元禄・享保の初期から中期にかけて盛り上がっていて、一茶の晩年の文政から死後の天保の江戸後期になると少し減少していた様子ですが、ほかの旅が増えていました。 伊勢参宮と並行して、高野山詣でが盛んになり、東、西本願寺詣も賑わいました。それと西国、坂東の三十三か寺巡礼。坂東ではそれに秩父三十四か寺を加えての観寺百か所巡礼。西国八十八か寺の巡礼はいうまでもありません。 江戸周辺では成田山(下総)詣でが第一で、文化文政に入って参詣者が急増しています。この成田山と首位を争ったのが秩父巡礼といわれていますから、狭い秩父盆地を行く巡礼姿が目に浮かびます。そのほか、大山(相模)、富士山、秩父三峯山詣でなども盛んでした。しかし伊勢参宮と肩をならべる規模のものとなると、東では信濃の善光寺、西国では金毘羅宮でした。 →今の名跡には、こんな名残があるんだ。 ・三鬼は後日、この句(水枕ガバリと寒い海がある)について、自覚開眼の弁を書いています。それは、俳句には、これが短詩形なるが故に、「具象性」が大事であることを確認した弁でもありました。「この句の内容は、現実の水枕と、夢幻的な寒い海が結びつき、そこに暗い死をみたのであるが、水枕という体験的な具象物がなければ、現れて来ない世界である」。
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