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口で歩く おはなしプレゼント
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口で歩く おはなしプレゼント

丘修三(著者), 立花尚之介

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小峰書店/
発売年月日 2000/10/18
JAN 9784338170062

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商品レビュー

4.4

15件のお客様レビュー

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2023/07/15

小学校の国語教科書(光村図書出版)4年生に紹介されている本。 これは良い!!何気なく読んでびっくりした。これはぜひとも大人にも子供にも皆さんにも読んでいただきたい! === タチバナさんは生まれてから一度も歩いたことがありません。骨の病気で寝たっきりなんです。離れたところの...

小学校の国語教科書(光村図書出版)4年生に紹介されている本。 これは良い!!何気なく読んでびっくりした。これはぜひとも大人にも子供にも皆さんにも読んでいただきたい! === タチバナさんは生まれてから一度も歩いたことがありません。骨の病気で寝たっきりなんです。離れたところのものを取るには1.5メートルくらいの棒を使います。タチバナさんのお母さんは「ナマケモノみたいだね」というので「なまけん棒」って名前にしました。 でも家で寝っ転がっているだけではありません。今日はいい天気、お友達の上野さんに会いに行こう。 タチバナさんのお母さんは、車輪と人が押すためのハンドルがついたベッド式乗り物にタチバナさんを寝かせます。 あとは人任せ、今日はどんな人に出会うかな。あ、きたきた。タチバナさんは通りかかった人に声をかけます。 「すみませーん!」 びっくりする人にタチバナさんは言います。 「このベッドを押してくれませんかねえ」 何も言わずに立ち去る人、「どんな病気も治るお祈りがあるのよ」って勧めてしてくる人」、「なんの役にもたっていないのに散歩なんて恥ずかしくないのか!」なんて怒る人、「いえいえあなたは十分人の役に立っています。だって私はあなたと話せてとても楽しいんだから」と言う人…。 人任せの散歩はなかなか進みません。人が全く通らないこともあります。変なところに置き去りにされちゃうこともあります。それでもタチバナさんは人と出会うことをやめません。タチバナさんは色々な人と出会って色々なお話をします。やってもらいたいことははっきり言います。嬉しい出会いがあったらそう伝えます。嫌なことを言われたら嫌だなって顔もします。 「ぼくは人と出会うために散歩に出るんだ。ぼくは人の手を借りなければ生きていけない。そんな人がいるって認めてくれたっていいじゃないか。」 そんな生き方を認めないって人もいます。でも「人間は支え合って生きている。これは人間が編み出した人類の知恵なんですよ」って言う人もいます。 その日は午後になってやっとお友達の上野さんの家に着きました。車椅子の上野さんは言います。 「はっはー。通りかかった人を呼び止めベッドを押してもらって、きみは口で歩いているようなもんじゃないか。なあに、人の手を借りて生きることだって立派な自立だよ。」 そろそろ家に帰らなければいけません。 帰りはどんな人と会うのかな。 P2、P3 引用  人は  ひとりで生きているのではありません  まわりにいる  おおぜいの人たちと つながって  ささえあう輪の中で  いきているのです。  だれひとりとして 意味のない人は、いない。  だれひとりとして 価値のない人は、いない。  ひとりひとりが なにかの役割をになって  人のささえあう輪になって  人のささえあう輪の中に  生きているのです。

Posted by ブクログ

2022/09/06

光村国語4年上巻末本の世界を広げよう掲載図書 タチバナさんは骨が発達しないような障害で起き上がれない。散歩をしようと通りに車付きベッドで母親に出してもらうとじっと待ちます。そう、散歩をお願いして、口で頼んで歩くのです。 さすが丘修三って感心するのは、押してくれる人が良い人だけでな...

光村国語4年上巻末本の世界を広げよう掲載図書 タチバナさんは骨が発達しないような障害で起き上がれない。散歩をしようと通りに車付きベッドで母親に出してもらうとじっと待ちます。そう、散歩をお願いして、口で頼んで歩くのです。 さすが丘修三って感心するのは、押してくれる人が良い人だけでなく、色んなタイプの悪い(面倒な)人が来ること。スゴく現実感。 短い本なのに(大人なら20分かからない)、色々考えさせられ、感じさせられ、とても良かったです。

Posted by ブクログ

2022/07/26

#口で歩く #丘修三 #立花尚之介 #小峰書店 自分では歩くことのできないタチバナさんと町の人々とのお話。美化され過ぎていないリアルな印象。私だって突然タチバナさんに声かけられたら戸惑うと思う。踏み込んでほしくないこと、逆に引いてほしくないライン。答えはないけど考え続けて過ごした...

#口で歩く #丘修三 #立花尚之介 #小峰書店 自分では歩くことのできないタチバナさんと町の人々とのお話。美化され過ぎていないリアルな印象。私だって突然タチバナさんに声かけられたら戸惑うと思う。踏み込んでほしくないこと、逆に引いてほしくないライン。答えはないけど考え続けて過ごしたい。

Posted by ブクログ

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