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したたかなウイルスたち ポピュラー・サイエンス224
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したたかなウイルスたち ポピュラー・サイエンス224

生田和良(著者)

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したたかなウイルスたち ポピュラー・サイエンス224

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 裳華房/
発売年月日 2000/08/25
JAN 9784785387242

したたかなウイルスたち

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商品レビュー

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2013/08/29

前々からウィルスについては一冊読んでおきたいと思っていた。 子供がウィルス性の夏風邪にかかったので、それを機にサイエンス系の新書を読んでみた。 ウィルスってのは身近でありながら、本当に不思議な存在だ。 よく混同されているのだが、ウィルスと細菌というのは全く構造が異なる...

前々からウィルスについては一冊読んでおきたいと思っていた。 子供がウィルス性の夏風邪にかかったので、それを機にサイエンス系の新書を読んでみた。 ウィルスってのは身近でありながら、本当に不思議な存在だ。 よく混同されているのだが、ウィルスと細菌というのは全く構造が異なる。 細菌は細胞を持ち、自力でたんぱく質を生成し細胞分裂をして増殖することができるが ウィルスは細菌よりも小さく細胞を持たないため、自力でたんぱく質を生成し増殖することができない。 なので宿主細胞に寄生し、DNAやRNAを宿主細胞に渡して、自分のコピーを作ってもらって増殖するのである。 自前の工場を持たないファブレス企業のような感じである。 ウィルスは自分自身の力だけでは生きていけず、また生命の最小単位である細胞を持たないので、生物なのか無生物なのか、議論の対象にもなっている。 ----- 人間の体にもたくさんのウィルスが常時存在する。 普段は人間の免疫が、ウィルスの増殖を抑制しているが、疲れて免疫力が落ちてくると、ウィルスが勢力を増してきたりする。 疲れて口内炎が出来たりするのも、普段はおとなしくしているヘルペスウィルスの影響だそうだ。 ----- ウィルスと宿主生物は微妙な関係である。 ウィルスからすればガンガン増殖していきたいところなのだが、やり過ぎると宿主生物の細胞を破壊してしまい、宿主生物の生命が危うくなり、結果としてウィルス自身も生き永らえなくなる。 ----- 生物の細胞でもそうだが、ウィルスも自分自身のコピーを作成する際に、全て同じものが作れる訳ではない。一定の確率で欠陥品(突然変異)が生まれるが、これがウィルスの生存戦略となっている。 人間が対抗手段を開発したとしても、それに対応できる亜種がすぐに生まれて、したたかに生き永らえて行く。突然変異というと確率は低いような感じがするが、ウィルスは倍々ゲームで増殖するので、突然変異が生まれるのは珍しい話ではない。 ----- ウィルスの話からの連想を二点。 1. ウィルスの生存戦略を組織に適用できたら面白いのではないか (1) 普段のオペレーションと新規事業の比率を、ウィルスの突然変異の確率にしてみる。 →突然変異は多すぎても少な過ぎても非効率。最適解は自然界にあるのでは。 (2) 細胞やウィルスを参考にして、組織の新陳代謝を設計したみる。 →結局のところ組織が廃れるのは、新陳代謝が働かないから。 2. 人間と地球の関係も、ウィルスと宿主生物の関係に似ている 共存共栄、持ちつ持たれつの関係を保って行くにあたって、ウィルスに学べる事があるかもしれない。

Posted by ブクログ

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