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決闘裁判 ヨーロッパ法精神の原風景 講談社現代新書
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決闘裁判 ヨーロッパ法精神の原風景 講談社現代新書

山内進(著者)

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決闘裁判 ヨーロッパ法精神の原風景 講談社現代新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2000/08/20
JAN 9784061495166

決闘裁判

¥715

商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

決闘、というまあ野蛮…

決闘、というまあ野蛮と言っていい行為によって、どちらが勝訴するかを決める。それが決闘裁判。その起源や背景、変遷、そして終末までを文化的・宗教的な観点から解説した本。また、「ヨーロッパ法精神の原風景」と副題にあるように、この決闘にある、互いに戦い、「正しい者が勝者となるのではなく、...

決闘、というまあ野蛮と言っていい行為によって、どちらが勝訴するかを決める。それが決闘裁判。その起源や背景、変遷、そして終末までを文化的・宗教的な観点から解説した本。また、「ヨーロッパ法精神の原風景」と副題にあるように、この決闘にある、互いに戦い、「正しい者が勝者となるのではなく、勝者こそが正義なのである」という発想が、欧米の司法の原点になっている、というのは非常に面白かった。裁判官が、権力の一端として法を施行する、という日本的な司法との相違点も述べられていて、実に興味深い内容でした。

文庫OFF

2022/09/06

決闘裁判のシステムには、日本で人気を得る漫画作品やクリエイター、アーティストに通ずるものがある気がする。自力救済を全力でやっている人が主人公な作品は面白いし、実際にいたら憧れてしまう。単純に人の目を惹くし、良くも悪くも他者からの評価を集める。世界史大嫌いな私が法学史って面白いんだ...

決闘裁判のシステムには、日本で人気を得る漫画作品やクリエイター、アーティストに通ずるものがある気がする。自力救済を全力でやっている人が主人公な作品は面白いし、実際にいたら憧れてしまう。単純に人の目を惹くし、良くも悪くも他者からの評価を集める。世界史大嫌いな私が法学史って面白いんだなと思えたのできっと良作。

Posted by ブクログ

2017/04/15

中世ヨーロッパで行われていた決闘裁判についての本。決闘自体は古今東西あらゆるところで見ることができるが、決闘裁判はごく限られたものとなる。 決闘裁判の要素は次の3つ。神に裁きを委ねる神判の性質、自らの力で道を切り開く自己救済、そして名誉の精神である。これらが揃うところに決闘裁判...

中世ヨーロッパで行われていた決闘裁判についての本。決闘自体は古今東西あらゆるところで見ることができるが、決闘裁判はごく限られたものとなる。 決闘裁判の要素は次の3つ。神に裁きを委ねる神判の性質、自らの力で道を切り開く自己救済、そして名誉の精神である。これらが揃うところに決闘裁判が行われる。ある種のアニメで決闘が行われるのも納得が行く。 決闘で裁判の行方を決めるなど、現代の日本人からしてみると野蛮としか思えない。裁判は事実を元に裁判所の権力下で行うべきである、と。しかし決闘で決めることは悪いことばかりではない。裁判所の判断に従うとなると、それは正義の判断を権力側に委ねること他ならない。一方で決闘を行うものたちは、自由と名誉の精神を尊ぶ。彼らにとってしてみれば、自らの力によって自由と名誉を勝ち取る決闘裁判は、好ましいものであったと言えるのだ。

Posted by ブクログ

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