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地蔵さま入門 大法輪選書
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地蔵さま入門 大法輪選書

大法輪閣編集部(編者)

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地蔵さま入門 大法輪選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大法輪閣/
発売年月日 2000/10/06
JAN 9784804650272

地蔵さま入門

¥715

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2015/09/20

 お地蔵さんと神信仰  井之口章次  霊魂信仰を基調とする在来の信仰では、人が死んで、三十三年とか四十九年とか経つと、その霊は個性を失い、祖霊という融合体になる。それが元のムラの近くに戻ってきて、年中行事や農耕儀礼のおりおりに、田の神、山の神、年神となどの名称で迎えられ、子孫の...

 お地蔵さんと神信仰  井之口章次  霊魂信仰を基調とする在来の信仰では、人が死んで、三十三年とか四十九年とか経つと、その霊は個性を失い、祖霊という融合体になる。それが元のムラの近くに戻ってきて、年中行事や農耕儀礼のおりおりに、田の神、山の神、年神となどの名称で迎えられ、子孫の身の上や村の吉兆を見守ってくれるものと信じてきた。これが祖霊信仰である。  ところがこのように霊が循環するためには、少しばかりの条件が必要であった。すなわち、結婚して子孫のある人ー死後の祭りをしてくれる身内をもつ人が、天寿を全うして畳の上で静かに引き取った場合に限って、その人は祖霊になれることができる。(中略)幼少のおりに死んだ者、結婚せずに死んだ者、戦死・事故死・自殺などの非業の死を遂げた人々の霊については救済の道を講じていない。(中略)日本の祖霊信仰は、極度に穢れを遠ざけ、きわめて純粋な、理想主義的な信仰理念をとってきた。  そこで庶民たちは仏教に魂の救済を求めたのである。  日本の古典に見る地蔵菩薩  三木紀人  地蔵が地獄に堕ちた者を救済する話は『今昔物語集』巻十七や『地蔵菩薩霊験記』などに列挙されており、他書にも類話は多い。  いうまでもなく、その背景には地獄に対する人々の、実感を伴った恐怖があった。造寺造塔とか写経とか、さまざまな功徳を積んでひとまず安心できる人ならばいざ知らず、そのような余裕などとうていない一般の人は、むしろ、生きるためなら心ならずも罪を重ねがちであった。そんな人にとって、地獄は死後に必ず「入りぬべき」ところであった。そんな時、地蔵の存在は、はかりしれぬほどの励ましになったはずである。   地蔵さんとうた  松永伍一  恐山は死者の集まる山というが、死者に会うという目的でのぼってきた無数の女たちは、幻影を描くことによって、薄幸を呪うように死んで行った人間の心になりきることができるばかりでなく、いまの生活の重荷と苦痛とにおしひしがれている自分にも出会うという2つの幸福にありつくのである。  地蔵さんは信仰の対象ではなくなってきているが、「ふるさと志向」を深める有力な刺激剤になることによって、信仰にとって代わられた近代の「根無し草」の情緒をかもし出しているといえないだろうか。信仰から情緒へと質的転換を求めているのが近代という得体の知れぬ化け物であろう。人はその化け物に踊らされ、ひきずられ、人としての悲しみの自覚を避けてきたようである。メカニックな暮らしに慣れすぎ、空しさが感じられると、自分の内面をあたためてくれるものを信じようとするが、それは哲学や信仰の世界へ傾斜していくよりは、情緒の方へずり落ちて行きやすく、最後にたどりつくのが、「ふるさと」ということになる。そこに、象徴としての地蔵さんが立っているのである。   異名地蔵物語  真野俊和  室町時代というのは地蔵信仰史の流れのなかでいえば、一つの大きな変動期にあたっていた。このころから2つの傾向が現れてくる。そのひとつは、地獄というよりはもっと民間信仰的な彩りを持った賽の河原の信仰に伴うもので、「西院川原地蔵和讃」などが村村の念仏講でうたわれるようになってきた。  そしてもうひとつの流れが現世利益の信仰である。

Posted by ブクログ

2010/06/16

[ 内容 ] お地蔵さまは僧形で、右手に錫杖、左手に宝珠を持って、路傍に立っておられる。 そして、六道のあらゆるものの苦悩を肩代わりし、亡者・子供を守護してくださる菩薩である。 本書は、お地蔵さんの基本的な知識、地蔵信仰の歴史、お地蔵さんの登場するお経、霊験譚、和讃、うた、水子供...

[ 内容 ] お地蔵さまは僧形で、右手に錫杖、左手に宝珠を持って、路傍に立っておられる。 そして、六道のあらゆるものの苦悩を肩代わりし、亡者・子供を守護してくださる菩薩である。 本書は、お地蔵さんの基本的な知識、地蔵信仰の歴史、お地蔵さんの登場するお経、霊験譚、和讃、うた、水子供養の問題、霊場などまでを扱った地蔵信仰入門書である。 [ 目次 ] 第1篇 お地蔵さんの意味と信仰(地蔵信仰とは何か;地蔵信仰の流れ;庶民化された地蔵信仰;お地蔵さんと神信仰 ほか) 第2篇 お地蔵さんの霊験(中国の地蔵霊験譚;日本の古典に見る地蔵菩薩;現代の地蔵霊験譚(東日本篇;西日本篇)) 第3篇 お地蔵さんのうたと物語(地蔵和讃の由来と伝承;地蔵さんとうた;お地蔵さんのわらべ唄;笠地蔵 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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