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ひなびたごちそう 島田雅彦の料理
定価 ¥1,650
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2000/11/01 |
JAN | 9784022575289 |
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ひなびたごちそう
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商品レビュー
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トビウオの干物をつくっていて、この本を思い出した。手放せない、数少ない本のひとつだ。 小説を書いて17年、包丁を握って14年の経験を持つ一中年である、と自己紹介がある。 島田雅彦さんの作品は大体好きだけど、この本が一番好きである。小説を書いて、のほうには申し訳ない。 ...
トビウオの干物をつくっていて、この本を思い出した。手放せない、数少ない本のひとつだ。 小説を書いて17年、包丁を握って14年の経験を持つ一中年である、と自己紹介がある。 島田雅彦さんの作品は大体好きだけど、この本が一番好きである。小説を書いて、のほうには申し訳ない。 さて、くだんの干物の部分。 「太陽の活用術」と題し、「もし、まだ、アユやアマダイの干物を食べたことがなかったら、それらを食べてから死ぬべきである」 食べたので死ねない。 「すでに食べたことがあるなら、伊豆七島名産のくさやを食べて死んでほしい」 初めて読んだ時、くさやはすでに食べていたと思うが、それでも強烈な印象が残る。くさやはムロアジやトビウオでつくる。それで、トビウオで思い出した次第。 他にも印象的な言葉が多い。 「料理はアートというのは大きな勘違いで、それは客から不当な料金をせしめるレストランの口実にすぎない」 「辛さを忘れるには、もっと辛いものを食べるしかない(談)」 「Rのつかない月に牡蛎を食うな、と俗にいわれているが、それはウソである。夏の牡蛎の旨さを秘密にし、他人に食べさせまいとした者の陰謀に違いない」 「相手は私を唖然とさせる質問を続けた。――女体盛りはよく食うか? 私は真面目に答えた。刺し身と女は別々に味わったほうがよい。そもそも女体盛りは日本人の発明ではない。バッカスの故郷で、君たちの先祖が始めたことではないのか?」 「ただ飽食のために遺伝子を組み換えた穀物を量産し、食肉用の家畜を増やし、ついでに肥満児を増やす食の陰謀に荷担しないためにも、個人的な食の掟を立てるべきである」 後日出た文庫も絶版のようだ。あまりにも惜しい。見つけたら手に入れるべき本。
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これを読んでから、うちではこんにゃくは生芋こんにゃくしか買わなくなりました。 ほかは忘れちゃったけど、でもうまそうだったな。 借りた所:川崎市図書館 借りた日:2008/4/9-2008/4/23 読んだ日:2008/4/9-2008/4/23
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