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輪廻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2000/06/30 |
JAN | 9784163193106 |
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輪廻
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
物語の冒頭から、昭和の雰囲気を色濃く感じさせる。 夜の歌舞伎町、わたしも高校の時、なんどか奥に迷い込んで怖い想いをしたなー。 2000年に松本清張賞(そんな賞があったのか)を受賞したとのこと。 ホラーというほど怖くはなく、嫁姑問題といっても過ぎてしまったことなので、ドロド...
物語の冒頭から、昭和の雰囲気を色濃く感じさせる。 夜の歌舞伎町、わたしも高校の時、なんどか奥に迷い込んで怖い想いをしたなー。 2000年に松本清張賞(そんな賞があったのか)を受賞したとのこと。 ホラーというほど怖くはなく、嫁姑問題といっても過ぎてしまったことなので、ドロドロという感じもない。 姑とうまくいかず、それが元で離婚した香苗は、娘の真穂を連れて、東京の大久保にある実家に戻った。実家は古く狭い集合住宅だ。 母は、孫の顔を見るのを心待ちにしているだろうと思っていた香苗は、その真穂の顔を見た瞬間の母の様子を不審に感じる。何故やっと孫と会えたのに、あんな気まずそうな顔をするのだろうと。 しばらくして早苗は、生活のために外に働きに出ることにした。すると隣人から「言い争う声を聞いた」「何かがぶつかる音がした」など物騒な話を聞く。早苗が働いている間、家では母と真穂の二人きりだ。そんな話を耳にしてしばらくして、真穂の体に何かにぶつけたような痣があるのを見つけてしまう。もしかして母は真穂に暴力をふるっているのではないだろうか。 真相は時を超えて、遥か昔まで遡る。 この小説の輪廻というタイトルの意味、そしてその昔、母親にはいったい何がおこったのか。 ホラーっぽくもあり、ミステリーの要素もあり、小難しいことは考えずにただただ面白く読めた。 生まれ変わりなのか、はたまた憑依なのか、それともそれ以外の何かなのか、実際のところはよく分からないけど。
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田舎と大久保を舞台に繰り広げられるサスペンスもの。母の生き方を否定しているものの結局は全く同じ生き方しかできない自分に気づく。よくできたストーリー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「親の罪が子に報い……」という因縁と憑き物の物語。 怪談「真景累ヶ淵」が物語のベースになっている。怪異そのものよりも、それを引き起こす執念、怨念、憎悪の方が恐ろしいと思い知らされる1冊。 明野照葉作品ならこれが個人的ベスト。
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