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木島日記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2000/07/15 |
JAN | 9784048732345 |
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木島日記
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商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マンガは刊行当時読み耽ったので懐かしいというのが第一印象。「マンガ原作者がマンガを更にノベライズする」という構造が作中の折口信夫や柳田國男の皮肉れ具合に呼応している気がする。
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新聞の広告コピーにあった「ロンギヌスの槍」という言葉が目にとまり、何かと思ったら大塚英志だった。折口信夫、戦前の東京、あってはならない物語、オカルト民俗学といったワードや表紙のイラスト(結構インパクトあり)にも惹かれるものがあり、珍しくハードカバー書籍を購入。 第一話「死者の書...
新聞の広告コピーにあった「ロンギヌスの槍」という言葉が目にとまり、何かと思ったら大塚英志だった。折口信夫、戦前の東京、あってはならない物語、オカルト民俗学といったワードや表紙のイラスト(結構インパクトあり)にも惹かれるものがあり、珍しくハードカバー書籍を購入。 第一話「死者の書」は始まりからイイ感じ。折口本人が書いたかどうか疑わしくもあるノートの日記に書かれた古書店の書棚にあった自分名義の書物の中にかかれてある物語という複雑な入れ子構造や、謎の仮面男、「月」(どうみても綾波レイ)という女性、謎の瀬条機関の公用語がドイツ語(これもエヴァっぽい)などの設定がゾクゾクさせる。またそもそも折口が八坂堂を訪れるきっかけとなった美蘭との出会いの坂のシーンも白日夢を思わせるようなこちら側と向こう側の境界をさまようような雰囲気があってこれまた心地よい。全体的な緊張感と入れ子構造の設定、昭和初期という時代設定から「もしやこれは『ドグラマグラ』のような物語になるのでは?」と期待した。 ただ第3話あたりから美蘭と一ツ橋の掛け合いや木島、アーヴィング女史、土玉その他の登場人物のやりとりが全体的な緊張感を失わせており、残念ながら期待したような展開にはならなかった。次々と起こる出来事も嘘か真かの境界線上という僕の好きな領域からは大きくはずれ、なかばよくある荒唐無稽なB級伝奇もののようになってしまっているのも残念である。 大塚自身あとがきで[これはキャラクター小説であり、コミックとタイアップして表紙にアニメ絵の1枚でもつければ売れてしまうようなジャンルである]というようなことわり(言い訳?)をしていることから、もともと僕が期待した方が間違っているのかもしれない。 ただこれがコミックのノベライズというのにはちょっと驚いた。最初の1・2話あたりを漫画でやるというのは(しかも角川の少年エース増刊らしい)結構キワドイのではないだろうか。 謎の組織がどうしたこうしたというのは「多重人格探偵サイコ」にもでてくるようなので、小説版でも読んでみようかとも思う。
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漫画よりわかりやすい。 死者の書で有名な折口信夫。 それに惹かれて読み始めた木島日記。 うん、面白い。
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