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何処へ・入江のほとり 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:塵埃. 何処へ. 微光. 入江のほとり. 今年の春. 今年の初夏. 今年の秋. リ-兄さん |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1998/01/10 |
JAN | 9784061975996 |
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何処へ・入江のほとり
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冷静で温度の低い物語が淡々と語られていて読みやすいが、話としての面白さや派手さは少ない。 この文庫の中の話には主人公の行く先が不明で、明確なエンドがない話、『その後はどうなったんだよ……?』と不安しか覚えない話が幾つかあった。 ただ、主人公の憂鬱や不安感、行き場のなさなどの鬱屈した感情の書き方は巧み。読んでいて、あーーーーと視線が遠くへ行って、己の半生を振り返ったり色々と考えたりしたくなる。
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近代人なるものの理想的なありかたとは モラトリアムにほかならない その退屈に負けて人は、現代社会の野蛮人となりゆく つまり成熟は二つの道だ 無為の人となるか みずからの意思で死を選び取るか? 明治40年から、昭和30年代にかけて書かれた短編を集めたものだが その思想性はまったく...
近代人なるものの理想的なありかたとは モラトリアムにほかならない その退屈に負けて人は、現代社会の野蛮人となりゆく つまり成熟は二つの道だ 無為の人となるか みずからの意思で死を選び取るか? 明治40年から、昭和30年代にかけて書かれた短編を集めたものだが その思想性はまったく古さを感じさせない 悩みにこそ真実がある
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なにも為し得ない話 しかし、冒頭の料亭へと 健次が再び向かうラストは 冒頭への帰結を果たし、 ひとつの物語の終わり方として 美しいと思う。
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