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家族との心理臨床 初心者のために シリーズ「心理臨床セミナー」2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 垣内出版 |
発売年月日 | 1998/11/20 |
JAN | 9784773401387 |
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家族との心理臨床
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実践的な所見を書くことが、本著の主題となっているらしくそのあたりはかなり伝わってきたように思う。初回の電話を受けるときの態度など、恐らくは初心の臨床家が実践に臨みながら、あたふたしながら覚えていく部分がここには描かれているように思う。つまり、こういう部分を教えられずに現場を出て行...
実践的な所見を書くことが、本著の主題となっているらしくそのあたりはかなり伝わってきたように思う。初回の電話を受けるときの態度など、恐らくは初心の臨床家が実践に臨みながら、あたふたしながら覚えていく部分がここには描かれているように思う。つまり、こういう部分を教えられずに現場を出て行くと、「理論なんて現場では役に立たない」となってしまうのだろう。確かに、現場に出れば自分なりに、自分流を貫いていけばいいのだろうから、それは一つなのだけれども、それはそれとして、持つべきもの、があるように思う。それは元となった自らの原型的な理論であろう。そういったものを大切にできるようにとの意図がこめられて、本著がつづられているようにも思われる。ともかく、現場での息遣いなんかが細やかにつづられているのは本著の優れた点であろう。これは臨床心理学に限ったことではないのだけれども、こういう部分っていうのはなかなか教えようと思っても実は教えられないものだ。やはり悪戦苦闘しながら自ら学び取っていったものであるのだろうし、それでいて意識されていない部分でもあるだろう。少なくとも、いつからか意識されなくなる部分であろう。 ちなみに家族療法自体については正直なところかなり曖昧なところもあるように思われる。最初は、精神分析の流れを個人から家族というシステムに拡大したものがそうであったらしい。つまり、個人内部における力動を、家族間における力動にまで拡大してしまう。すると、その力動を図示することも可能であるし、それによって問題点が浮き彫りにもなってくる。そうしたら、その部分への気づきをクライエントに与えることで問題は解決する。ちなみに家族療法においては、一見問題行動を放っている人物を「IP」つまり、identified patientと、呼ぶ。これは患者と同定されている人物、つまり患者と思われてしまっている人物である。実際は家族間のシステムに問題があるので、IPがどうのこうのという次元ではないのである。ということから、IP→家族間のシステムへとクライエントの問題意識もシフトさせていかなければならず、IPの問題行動の原因を家族の関係性において見つけ、それに自ら気づいてもらうことが目標となるのである。だが、ここにポスト問題の思想が入りこんでくることになる。これがナラティブセラピーである。つまり、物語療法である。ポストモダンはヘーゲルの絶対知を批判するし、ともかく絶対などなくあるのは相対であり主観であるといった思潮である。ここから、精神分析的な、治療者とクライエントの権威関係や治療者の解釈の絶対性が疑われることとなり、全ては物語となる。それゆえに、治療者も無知であるし、それを自らの物語として解釈しクライエントに提示している、逆を言えばそれによって、クライエントが抱いているものとは別の物語を提示できる。提示内容によっては、クライエントが問題行動の原因を自らの責任と帰している場合などに、その問題の原因をクライエントから切り取って外部へと移してしまうことなどがある。例えば、朝起きれない。それは、自分の怠惰のせいというよりは、悪い虫があなたを起きさせないようにしている、みたいな具合である。こういうのは外在化、と呼ばれる。主にホワイトなどが開発した手法である。まあ、あんまり好きではないのだけれど、この外在化ってやつは。
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