アイスマン 5000年前からきた男 ノンフィクション知られざる世界

デイビッドゲッツ(著者), 赤沢威(訳者), ピーターマッカーティー

• 販売会社／発売会社: 金の星社
• 発売年月日: 1997/12/01
• JAN: 9784323060712

商品レビュー

2023/04/16

2つの本(『キノコの歴史』(シンシアDバーテルセン)と『きのこの話』(新井文彦))がキッカケで読む事になった『アイスマン―5000年前からきた男 』(デイビッド・ゲッツ)。

というのも、キッカケ本2冊の中でどちらも【アイスマン】を述べていたから。

アメリカ人も日本人も注目する【アイスマン】って一体何なんだという疑問がフツフツと湧いた先に取ったのが本書。

アルプスの氷の中から発見され、研究の末にわかったのは….

5000年前の石器時代に羊飼いとして暮らしていた男性が凍死し、

彼の上に雪が降り積もって氷河となりそのまま保存されたというものでした。

その携行品に何と天然抗生物質キノコがあったというのだから驚き。

そして、以上の事がわかるまでの研究内容が非常に興味深かった。

それが以下2点です。

❶遺体の保存状態

氷河に閉じ込められた遺体は、だいたい巨大な氷河によって岩や石の上を引きずられ、おしつぶされて、ひどい状態になっていることが多いが、

今回は保存状態が極めて良かった。

『エヴェレスト　神々の領域』(平山秀幸　夢枕獏)の阿部寛のようにキレイに出てくるなんて稀中の稀なのか…。

❷放射性炭素年代測定法

遺体が何年前のものなのかは、人体に残る炭素14という原子量によって推測する事ができる。

何年前のものなのかを調べる方法は、年輪ぐらいしか知らなかったからビックリした。

何でも調べられるんだなぁ。

すごいな現代の科学力。

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【氷の中に何年も眠り続けていたミイラ】と【現代の科学力】にびっくらこいてたワケですが、

こういうリアルに触れると「マンガの中で紹介される現象って実際にはどうなるの？」と気になってくる。

知人から聞いた話では「《生身の人間がタケコプターをつけて空を飛ぼうとすると頭皮が剥がれて大変な事になる》《バタ子さんが投げるアンパンマンの顔の総重量を計算すると30㎏になる(アンコが非常に重たいから)》といった科学的検証がズラリ載った本がある」と聞きました。(めっちゃ面白そうだけど「夢がねェw」と思ってしまった)

そして、私の中で気になっているのは『7SEEDS』(田村由美)の世界。

何年間も保存されて未来で目覚め、サバイバルする話ですが……

「キレイに体残ってんのかな」と疑問に。

考え出したらキリがないね。

2012/01/01

小学校の読書感想文に選んだくらい、当時の自分にとっては衝撃的だった本。私の感想文と「五体不満足」が書いた子の感想文、どちらを区のコンクールに出すか迷った担任の先生から「小学生向けの本じゃないから…ごめんね」と言われて、私の感想文は落選したのでした。そんな悲しい記憶もある本です。