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金融危機勃発
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 第二海援隊/ |
発売年月日 | 1998/02/01 |
JAN | 9784925041225 |
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金融危機勃発
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1996年に構想された金融危機解説小説。ちょうど住専に税金を投入することが決まったあたりだろうか。そこから少し先の近未来を予言する形で話は進む。 無論、当たっているところとそうでないところがあるが、外れた点についてなぜ外れたのか、それからそれによりどうなったかを見ていくと面白い。...
1996年に構想された金融危機解説小説。ちょうど住専に税金を投入することが決まったあたりだろうか。そこから少し先の近未来を予言する形で話は進む。 無論、当たっているところとそうでないところがあるが、外れた点についてなぜ外れたのか、それからそれによりどうなったかを見ていくと面白い。 今を生きる読者として、解答をあらかじめ持ちながらパラレルワールドを読み進めることになるが、当時の人々の空気感を行間から察するに、まだまだ当時は日本に対する漠然とした自信があったように思える。 まだ「失われた10年」でしかなく、ここで膿を出し切れば日本は復活する、と。 翌年には山一も拓銀も消えるのだが、それこそは「膿」でここから新しい日本が始まる、くらいのことは著者をはじめ、当時の人間の共通理解だったのではなかろうか。少なくとも、その後更に20年近くもデフレが続くとは思ってもみなかっただろう。 以下、小説と異なる現実世界の抜粋。 ・大蔵省は解体されたが一部にとどまり、依然権力は保持している。 ・日銀の独立性は増したのかもしれないが、逆にそれが故にその次の金融危機(2008年)では緩和競争に乗り遅れ実力以上の円高を招き、日本経済に深刻な危機を引き起こしてしまった。 ・中国の台頭についてはノーマーク。 かくして失われた10年は20年になり25年になり。 今では、大した根拠もなく日本再興とか明るい未来など語ろうものなら、ネトウヨ呼ばわりである。 時代の空気は、あえて論評されることも少ないが、そういったものを感じるのには、昔の近未来経済小説は最適だと感じた一冊。
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